腕時計のサイズ調整について
ベルトの種類・外し方について
それではタイプごとに外し方を解説します。
バネピンの外し方
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多くの腕時計のメタルバンドはバックルとベルトをバネピンで接続されています。
したがって、まず最初にバネピンを外すことからサイズ調整が始まります。
- 千枚通しなどの細く丈夫な工具を用意し、バネピンの位置を確認します。
- バネピンの頭を工具で押し込み、手前に押し出します。
- 反発力で飛び出さないようバネピンに注意しながら、ベルトを外します。
- バネピンは非常に小さく失くしやすいので、気をつけましょう。
※逆の手順でバネピンの穴をずらすことによって0.5~2cmの簡易なサイズ調整が可能
ベルト調整(ピンタイプ)
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もっともオーソドックスなピンタイプの調整方法です。
- 写真のようにベルトの内側(直接腕に触れる側)に、小さな矢印が記されているものの多くが ピンタイプのメタルベルトです。矢印の方向に向かって細く丈夫な工具を使いピンを抜きます。
(写真では上から下にピンを抜きます) - 調整用固定台もしくは手でベルトをしっかりと固定します。
(写真では専用の凹型固定台を使用しています) - ピンの頭にしっかりと道具の先を合わせます。
- 小型の槌などを用い道具を叩き、ピンを抜き出します。ケガをしない様に注意して下さい。
- ピンが抜かれた状態です。自分の腕周りサイズに合わせ、複数のコマを同様に外します。
- 2と同様にベルトを固定し、ピンをコマにはめてベルトを接続、1と逆の手順で バックルとベルトをつなぎ完成です。
ベルト調整(板バネタイプ)
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板バネタイプの調整方法です。
- 写真のようにベルトの内側に矢印の刻印があり、数箇所の突起や調整溝があるものは 板バネを抜くことによりサイズ調整が可能です。
- 工具の先を突起・溝に当て、矢印の方向に板バネを抜き出します。個体差がありますが 非常に堅い場合がありますので、その場合は小型の槌などで工具を叩くとよいでしょう。
- 板バネが抜かれた状態です。自分の腕周りサイズに合わせ、複数のコマを同様に外します。
- 板バネを小型の槌などで叩き入れ、その1と逆の手順でバックルとベルトをつなぎ完成です。
ベルト調整(ドレスタイプ)
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女性物ドレスタイプのベルトに多いクリップ型の調整です。
- 写真のようにクリップ型のバックルが連なっただけのベルトは用意に調整が可能です。
- 腕周りに合わせて不要なコマの数を確認します。
- 突起を引き出し、コマを外します。
(単純に時計を外すときと同じ要領です) - あとは腕のサイズに合わせコマをつないでいくだけです。
ベルト調整(バネピンタイプ)
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バネピンタイプのサイズ調整です。
- 写真がバネピンタイプのベルトです。ベルトの内側にバネピンの頭が見えています。
- 細い工具(先が二股に分かれていると便利です)を使い、バネピンを外します。
- 反発力でバネピンが飛び出すのに注意しながら、コマを抜いていきます。
- ピンが抜かれた状態です。腕周りに合わせ、逆の手順でコマをつなぎ完成です。
スライド式