クレドールとグランドセイコーの違いとは?専門店が徹底解説
「グランドセイコー」という独立したラインナップがあるのは、腕時計好きならご存じだと思います。
「クレドール」というブランドがあるのはご存じでしょうか?
腕時計好きなら「グランドセイコー」と「クレドール」の違いを知っている方も多いかもしれません。ところで、この2つのブランドはいつ誕生し、いつセイコーから独立したのかは知っていますか知っている方も、知らない方も是非改めて2つの違いをみてきましょう!
クレドールとグランドセイコーの歴史
日本が誇る時計メーカー「セイコー」
1881年に創業して以来、驚異的なスピードで成長を続け今では「世界のセイコー」と呼ばれるほどになっています。
グランドセイコーは1961年に誕生し、2017年にグローバル化と高級志向を高めるため、セイコーから独立。
クレドールは美意識を追求したドレスウォッチとして1974年に誕生し、2019年に独立しました。
今回はこの2つのブランドの特徴や、販売点オススメのモデルをご紹介します。
クレドールの特徴
厳選された素材だけを使用したドレスウォッチ
クレドールはフランス語で「黄金の頂き」という意味を持ちます。
その名にふさわしく、金、プラチナなどといった厳選された素材だけを使用した腕時計です。
「日本の美意識を凝縮させる」といったデザインコンセプトが掲げられ、大半のモデルが薄型ドレスウォッチになっています。
優雅なデザインはもちろん、ムーブメントに関しても高品質。腕時計を構成するパーツは膨大ですが、そのひとつひとつの細部に至るまで職人の手によって作られています。
クレストマークについて
出典:CREDOR
クレドールには高品質のドレスウォッチの証明として、「クレストマーク」よ呼ばれるロゴが文字盤などに刻印されています。
3つの頂はそれぞれ「感性」「技術」「技能」を表していて、クレドールの語源である「黄金の頂き」を「山」に置き換えて表現したものになっています。
グランドセイコーの特徴
セイコースタイル理念
「腕時計の本質を究めながら、高級腕時計としての普遍的な価値を作り出すために必要なのは、燦然とした輝きである」
上記のセイコースタイルの理念は、当時のチーフデザイナーの哲学が発端でした。
「燦然とした輝き」に選ばれたのは、日本特有の美意識。
季節の移ろいを空気で感じたり、や虫の鳴き声に情緒を覚えたりなど、日本人は特有で繊細な美意識を持っています。
それらを取り入れることで、グランドセイコーは高級腕時計として不変的な価値が与えられたのです。
マニファクチュールの拘り
グランドセイコーはケースや文字盤、ブレスレットといった外装と、機械部分であるムーブメントの両方を自社で製造。
腕時計の本場であるスイスでは、ムーブメントのみの製造をメインとしているメーカーもあり、このように全ての部品を自社で製造しているは多くないようです。
また、腕時計の設計から出荷まで全て自ら手がけています。このような腕時計ブランドをマニファクチュール(自社一貫製造ブランド)と呼びます。
クレドールとグランドセイコーの違いとは?
クレドールとグランドセイコーはそれぞれセイコーから派生したブランドであること、それぞれの理念などを見ていきました。
この2つの違いを簡単にまとめると、以下のようになります。
グランドセイコー
- 上品かつ普遍的なデザイン
- 高級ビジネスウォッチ
クレドール
- 高級かつ美意識を追求したモデルを数多く展開
- 希少性の高いモデルも存在
グランドセイコーは高級ビジネスウォッチ、、クレドールは美意識を追求したデザイン性の優れたドレスウォッチ、ということになります。
クレドールのおすすめモデル
クレドール おすすめモデル①クレドール ノード GCLL995
出典:CLOSER
こちらは「月」をモチーフにしたデザインです。
他ではなかなか見ることがない個性的でスタイリッシュなデザインが芸術品のような美しさ。ケース素材にはブライトチタンが採用されていて、強さと軽さ、美しさを兼ね備えています。
現在は生産終了してしまいましたが、その美しさから中古市場でも人気が高くなかなかお目にかかることが出来ない一本です。是非どこかで出会ってみたいですね。
中古価格:¥492,800
▼商品ページはこちらクレドール おすすめモデル②クレドール シグノ GBBD987
スケルトンのデザインが異彩を放つこちらの腕時計。
表はもちろん裏面もバックスケルトンになっているので、どちらからでも繊細なムーブメントを楽しむことができます。
内部のパーツには美しい模様が彫られていて、繊細なひとつひとつのパーツが力強く時を刻んでいく様に見惚れてしまいます。
スケルトンの文字盤は実際に着用するには好き嫌いが分かれるところですが、こちらは誰が見ても「美しい」と感じることでしょう。
中古価格:¥854,000
クレドール おすすめモデル③クレドール クォーツ GCAR045
出典:chrino
洗練された上品なデザイン。縦41.4mm×横34.8mm×厚さ5.7mmのコンパクト感で、手首が細めの方にもぴったり。スーツの袖にもひっかからず、すっきりと着用することできます。
良い意味で癖のないデザインなので、フォーマルな場にぴったり。シンプルだからこそ、高級感が際立ちます。
まさに大人のドレスウォッチですね。
中古価格:¥ 366,001
クレドール おすすめモデル④クレドール 螺鈿ダイヤルモデル GCBE993
出典:帝國堂
12、3、9時のアワーマークは螺鈿細工、その他のアワーマークと小秒針周りの4か所のマークは高蒔絵で描かれた、とても繊細で優雅な腕時計です。
螺旋細工は、夜光貝などの貝類を彫刻して漆地や木地をはめ込む技法。
高蒔絵は、模様の部分を漆などで盛り上げ、その上に金、銀などの粉を蒔き固めて磨き上げる技法です。
これらは熟練の職人しか作り出せない高度な技術。その結晶が集約し、自分の手首にあると思うとどこか誇らしい気持ちになります。
中古価格:¥935,000
クレドール おすすめモデル⑤クレドール GCAZ061
出典:池田時計屋
クレドールの文字盤はバーインデックスが使われていることが多いですが、こちらはアラビア数字のインデックス。
数字の書体は個性的すぎず、それでいてどこか珍しい雰囲気。6、9のくるんと丸まった書体が素敵です。
直径35mmというコンパクトさで、男性はもちろん女性も着用して頂くことができます。男性が着用すると優しくて知的な印象に、女性がつけるとクールで落ち着いた印象になりそうです。
新品価格:¥ 220,000
グランドセイコーのおすすめモデル
グランドセイコー おすすめモデル①SBGN013
シルバー×ブラックの組み合わせは、腕時計の王道ともいえる万能の組み合わせ。ビジネスシーンやフォーマルなシーンで活躍すること間違いなしです。
秒針の赤が差し色になっていて、スポーティーな印象になっていて、真面目だけではない印象を与えてくれる所もポイントです。
大人の落ち着きと、高級感。さらにアクティブさも加わった、万能でマルチな一本です。
新品価格:¥385,000
グランドセイコー おすすめモデル②SBGR261
エレガントなブラウンのベルトと、優しいアイボリーの文字盤で、クラシックな雰囲気。
スーツにはもちろん似合うこと間違いなしですが、紳士淑女のスポーツである乗馬やゴルフウェアにもぴったりではないでしょうか。
最近ではGPSなどが搭載されているスマートウォッチを着用してスポーツを楽しむ方も増えています。しかし、せっかく自然に囲まれた環境で行うスポーツだからこそ、デジタルデトックスでアナログの素敵な腕時計をつけるのもいいかもしれません。
新品価格:¥572,000
グランドセイコー おすすめモデル③SBGE255
こちらのカラーラインナップはグリーンのSBGE257、ブラックのSBGE253の3種類です。
ベルトの色は同じですが、文字盤とベセルの色がかわることでガラッと雰囲気が変ってきます。ブルーのこちらは特に知的で落ち着いた雰囲気。
りゅうずが8時の位置にあるので、手首を曲げたときにひっかからずスマートです。
新品価格:¥792,000
グランドセイコー おすすめモデル④SBGW283
季春(きしゅん)とは、春の終わりの1か月をさす言葉です。
こちらは、そんな季春の春から夏へ移り行く季節を爽やかな水色の文字盤で表現したモデル。
柔らかでありながら、生命力を感じさせてくれるような澄み切った青。どこか女性的な優雅さがありながら、男性的な力強さも兼ね備えています。
新品価格:¥605,000
グランドセイコー おすすめモデル⑤SBGW281
冬から春にかけて移ろう季節を表す「晩冬(ばんとう)」をイメージしてデザインされたこちらのモデル。
シャンパンゴールドの文字盤、それに合わせた秒針。キャラメル色のベルト。それぞれがニュアンスカラーで優しくスタイリッシュにまとまっています。
少しずつ長くなっていく日ざしや、小さく芽吹く草花など、春に向かう空気感が見事に表現されていますね。
新品価格:¥605,000
まとめ:クレドールとグランドセイコーの違いとは?
出典:CREDOR
クレドールもグランドセイコーも、それぞれが高級腕時計の名に恥じないデザイン性、機能性を持っています。
海外の有名ブランドの腕時計ももちろん素敵です。誰しもが知っている海外ブランドの腕時計は、着けているだけでステータスになります。
「日本産は海外ブランドに比べてちょっと…」なんて声も少なからずあることも事実。日本が誇るブランドであるセイコーの高級腕時計の良さは、人生に深みが出てから分かるものなのかもしれません。
クレドールとグランドセイコーの違いや魅力が分かると、人間として一歩上のステージに上がったということでしょう。
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