30万円以下で購入可能な一生モノのメンズ腕時計10選

 

最近ではリーズナブルでも高性能の腕時計は数多く、若い年代のユーザーでも選びやすい時代になりました。しかし、腕時計の風格を重視するユーザーからすれば、リーズナブルタイプでは物足りなさを感じてしまうこともあるようです。

ただ、現実的な問題において、予算にはどうしても限界があるもの。その場合、30万円以下というのが、大きな境目になると言われることもあるでしょう。それでも、決して安くはない価格帯でもありますし、多くのユーザーは購入に失敗したくないのが本音に違いありません。

そこで今回は、30万円以下の腕時計の選び方について触れるとともに、具体的な人気おすすめモデルのご紹介なども交えて、お話を進めてまいりましょう。

30万円以下の一生もの腕時計の選び方

アフターサービスの質

30万円以下は言っても、その多くが一定の高い品質を持っています。しかし、重要なのは、品質を長期的に維持できるかということ。ここは、購入したユーザーの多くが意外に忘れがちな部分かもしれません。

高級路線の中ではまだまだリーズナブルな価格帯に属するものの、採用される素材は非常に質の良いものも多く、普段の扱い方によっては急激な価値の目減りを生じさせることもあります

そのため、購入後のアフターサービスの質は腕時計の長期運用にも大きく影響。だからこそ、購入の際は、この部分をしっかり進めてくれる業者をあらかじめ選ぶべきなのです。

シンプルなデザイン

ある程度値の張る腕時計だからこそ、デザインにはこだわりたい。そう思うユーザーの方は意外に多いかもしれません。このような視点で考えた場合、デザインは時代を反映した個性的なモノよりも、いたってシンプルなタイプがおすすめでしょう。

なぜなら、多くの方は、購入後の長期的な運用を想定。購入する年代によっては一生モノになっていくケースもあり、一時的に目を惹くような奇抜なデザインを放つモノはお洒落な感覚を急速に失ったり、ユーザー自身も飽きを感じてしまったりすることもあります。

そのため、基本的には、あらゆる年代に馴染み、環境的にもファッション的にも溶け込みやすい、落ち着いたデザインを選ぶべき。そのほうが、周りに対する自らの第一印象も良いことが多いですし、何よりも後悔することがないわけです。

実用性

流行りの高級腕時計だと、どうしても見てくれや風格を重視してしまいがち。しかし、せっかく長く使い続けるのであれば、実用性を伴っていなければ意味がありません。

しかし、現実の実用性と言えば、ユーザー自身の属性に大きく左右されるはず。例えば、基本的な耐久性・機能性はもちろん、日常における着け心地まで、その要素は多岐にわたります。

その中でも特に、防水性は普遍的な要素であり、自身がどのような環境で使うのを確実に見極めて腕時計選びに生かすことが重要となるでしょう。

ムーブメント

長く使い続けるとなると、必然的にこだわらなければならないのがムーブメント。つまり、腕時計の動力となる部分であり、この良し悪しは腕時計の寿命そのものと言っても過言ではありません

そんな中、若いユーザーだと精度の高いクオーツ式を選ぶことも多いようですが、実際に長期運用に適しているのは機械式。つまり、価格が高くなればなるほど機械式のニーズは自ずと高まり、限られた予算で購入する場合は機械式の購入が良い場合もあります。

ただし、その決定は、ユーザーが腕時計に対してどのような認識を持っているかによっても異なるところ。それ故に、慎重に判断すべき要素でもあるのです。

30万円以下で購入可能な一生モノのメンズ腕時計10選

1. H70605731

出典:ハミルトン公式オンラインストア

ここからは、30万円以下で購入可能なモデルを一挙にご紹介。まずは、ハミルトンから「H70605731」をチェックしてみましょう。アメリカ生まれのハミルトンらしく、男性的なイメージを前面に出したこのモデルは、渋さと端正さを兼ね備えています。

有名な「カーキ」というシリーズモデルの1つで、とにかく長く身に着けていても違和感を覚えることのない装着性が魅力。重厚さをとどめつつも軽快な外観は、ビジネスパーソンのユーザーであれば強く共感できることでしょう。

また、このモデルは、2014年に公開された映画「インターステラー」に縁のある腕時計。主人公ジョセフの娘であるマーフィーが劇中で身に着けていたモデルを再現したもので、腕時計好きな映画ファンにとっても憧れの逸品なのです。

新品価格:¥147,400
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2.SDKS015

出典:キングセイコー オンラインストア

次に、セイコーの高級路線の復活ブランド「キングセイコー」から、「SDKS015」は大変人気の高いモデル。ステンレスの輝きに驚くほどマッチする特徴的な文字盤の「網目模様」は、かつてのヘリテージモデルにも採用されていたもので、モデル全体の輝きをより鮮やかにしてくれるのです。

それだけに、腕時計の傾きや光の加減によって微妙に変化を現し、慎ましくクラシカルなビジュアルからは、どこか不思議な意思を持ったツールとしての姿も見せてくれることでしょう。

キングセイコーが2022年に復活を遂げた当初は、ケースサイズも37mmでしたが、このモデルは2023年発売の39mmタイプ。エレガントでありながら、メンズらしい威風堂々とした風格をより一層強めています。

新品価格:¥231,000

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3.L5.757.4.71.0

出典:ヨシイ

そして、エレガンスが主流のロンジンから、「L5.757.4.71.0」というモデルを見てみましょう。極めて線の細いレクタングルのデザイン。柔和なイメージながら、現代的なメンズの姿をしっかりと捉えたデザイン性を発揮しているのです。

明確すぎるほどの時間視認性。一見無作為のようで、計算し尽くされたインデックス配置に加え、文字盤にうごめく怪しげな模様とミステリアス・ブルーの長短針の意味深さが、腕時計としての価値と存在感を大きく高めています。

もちろん、装着感をどんなモデルよりも考慮して設計されているのが、レクタングルの良さ。質感の高いブラックのベルトとの相性も抜群で、アクティブな中にお洒落を忘れないメンズユーザーにはとても相応しいでしょう。

新品価格:¥276,100
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4.RK-AY0102S

出典:THE CLOCK HOUSE

シンプルな個性に、他のモデルにはない意外な感性。オリエントスターの「メカニカル・ムーンフェイズ」と呼ばれるモデル「RK-AY0102S」は、幾何学的なイメージを有しながら、見る者に深いインスピレーションを与えてくれます。

無垢なエレガントさが広がっている大きな要素と言えば、やはりローマインデックスとムーンフェイズの見事なマッチング。すべての針に採用されたネイビーカラーの視覚効果もあって、朗らかな中にも一抹の凛々しさを漂わせているでしょう。

また、このモデルの大きな特徴と言えば、大胆なスケルトン仕様であっても視認性を決して失わず、むしろ潔い個性として機能しているところ。その要因は、紛れもなくこのモデルの大きな寛容さであり、流水をモチーフにしている秀逸なデザイン性にあるのです。

新品価格:¥174,240
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5.T137.407.11.051.00

出典:時計館 タケカワ

スイス腕時計ながら、大変リーズナブルな価格で提供しているのが、このティソの「T137.407.11.051.00」というモデル。隙のないツール然としたメカニカルな造型はもちろん、「ポリッシュ仕上げ」が光るベゼルの質感もこのモデルの魅力なのです。

もう1つのハイライトと言えば、文字盤にあしらわれた「エンボスド・チェッカード・ダイアルパターン」。立体的なクラシカルさを放ち、本来のメカニカルさをより重厚なものとして印象付けているでしょう。

また、最長80時間ものパワーリザーブを提供してくれるムーブメント「Powermatic 80」を搭載しているのも特筆に値する部分。際立つ薄型のフォルムもさることながら、ビジネスライクなユーザーには欠かすことができない頼りがいのある姿は、まさに唯一無二のものに相違ありません。

新品価格:¥107,800
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6.Classima 10453

出典:ボーム&メルシエ公式

スイスの伝統的な腕時計の奥ゆかしさを感じさせるのが、「ボーム&メルシエ」というブランド。彼らが作るモデル「Classima 10453」は、スイス腕時計の精密さと現代的な感覚を融合させた腕時計なのです。

ローマインデックスに、スケール仕様による時間表示の組み合わせは、まさにその巧みな融合を象徴するもの。それでいて、シンプルなデイト表示のみを配置するというオーソドックスさは、やはり「クラシマ」というシリーズのコンセプトを見事に反映していると言えるでしょう。

もちろん、ブラックにベースが統一されたカラーリングも、重厚さと力強さを融合させたかのような新感覚。コンパクトに見えますが、42mmと意外に大きいサイズもメンズには受け入れられやすいのかもしれません。

新品価格:¥297,000
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7.NB6030-59L

次に、シチズンから、「シリーズエイト」と呼ばれるブランドシリーズ。その中の1つ、「NB6030-59L」はいかがでしょう。デザインそのものはシンプルながら、若者向けの強い個性を背負わせた腕時計であり、スポーティな機械式タイプなのです。

そして、シチズンらしい部分と言えば、文字盤のデザインを東京の夜景をモチーフにしていること。さらに東京に多く存在するビルの窓に見立てて具現化し、繁栄のシンボルとしての市松の模様をマッチングしたのも、強くうなずける部分ではないでしょうか。

ベゼルの時間表示も24時間使用というだけでなく、日中をレッド、夜間をネイビーと明確にカラー分け。オンとオフに「けじめ」を付けたい、現代のメンズユーザーのためのファッション性の高いツールでもあります。

新品価格:¥220,000
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8.m28500-0003

出典:TUDOR公式

これまでは、30万円以下の素晴らしいモデルをご紹介してきました。ここでは、次のステップを踏んでみたいというユーザーのために、30万円を超えるモデルをいくつか見てみましょう。

この「TUDOR」のモデル「m28500-0003」は、「TUDOR ROYAL」と呼ばれるシリーズの1つ。ベゼルに設定されたギザギザのパターンは、職人的なこだわりも見られ、ビジュアル全体のイメージに大きく作用しています。

そんなベゼルと、ベルト部分における模様のデザイン的一貫性もきちんと意識されており、非常にバランスの良い感覚を作り上げているでしょう。艶の抑えられたスチールの質感も素晴らしく、シンプルさの中に得も言われぬ強かさを見せてくれており、世代を超えて長く身に着けてもらいたい腕時計へと仕上がっているのです。

新品価格:¥366,300
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9.AI6008-SS002-331-1

出典:QUELLE HEURE

スイス発の新興ブランドとして、強い人気を誇るのが「モーリス・ラクロア」。そんな彼らのモデル「AI6008-SS002-331-1」は、伝説のモデル「カリプソ」からインスピレーションを得たという、モダンな「アイコン」と呼ばれるシリーズの1つであり、機械式のタイプとしては20気圧防水性を誇るタフな奴です。

まず、チェック仕様による凹凸感ある文字盤も良い感じ。ダークな雰囲気ながら、暖かみのあるインデックスと3つの針との調和も相まって、落ち着いた表情を見せてくれています。

42mmという大きめサイズでありながら、優れた装着感も備わっているところも大きなメリット。もちろん、スマートなファッションの高さも、すべてのユーザーが思い知ることでしょう。

新品価格:¥346,500
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10.SBGX261

本日、最後に紹介するのが、「グランドセイコー」。「SBGX261」というこのモデルは、末永いシンプルさを発揮し、いつの時代も寄り添ってくれる時間のパートナーです。あらゆる世代に愛される、普遍的なビジュアルが最大の説得力でしょう。

グランドセイコーらしい精悍さだけでなく、一本気の筋の通った個性が非常に頼もしく感じられるモデルでもあり、ユーザーも飽きることのないビジュアルを常に焼き付けてくれます。

明るめブラックの文字盤と、透き通るようなステンレスメタルが織りなすコントラストを楽しめるのも、このモデルの良いところ。目が覚めるような「ひらめき」と、脳裏に焼き付くような「こだわり」を感じることができる腕時計、このツールを購入しない手は絶対にありえません。

新品価格:¥308,000
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まとめ:30万円以下で購入可能な一生モノのメンズ腕時計10選

ご紹介してきたモデルは、いずれも選りすぐりのもの。一生モノとして使い続けられる品質と精度を誇るだけでなく、コストパフォーマンスの非常に高いモデルが揃っています。

しかし、この価格帯のモデルで最も重要なのは、いかに定期的にアフターサービスによるメンテナンスやオーバーホールを欠かさないようにするかということ。これは、価格が上がれば上がるほど重要度が高くなり、各ユーザーがそれを強く意識せざるを得なくなるのです。

そのため、長期的なメンテナンス費用を抑えていくのも大切なこと。そして、それをスムーズに実践できる専門性の高い業者を改めて選んでいくことを心がけるとともに、お目当ての腕時計を見る目も養っていきましょう。

 

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