腕時計の駆動方式について

 

現在使っている腕時計や、腕時計を購入する際に「デザインは気に入っているけど、実際どういう機能なのかわからない」という方や、

「腕時計の中身ってどうなっているの?」と疑問に思う方は数多くいると思います。ここではそんな悩みを解決いたします!

【機械式時計、クォーツ式時計、発電式時計について】

一般に、『腕時計』と呼ばれるものは大きく3種類に分かれます。それが"機械式時計"、"クォーツ式時計"、"発電式時計"と呼ばれるものです。

見分け方としましては、一般的には秒針の動きで見分けることができます。

クォーツ式時計は秒針がカチッカチッと1秒毎に進むステップ式で、機械式時計は1秒毎に進まずスーっと滑らかに進むスィープ式が多くなっております。

今回はその3種類の違いを、それぞれの特徴と注意点に分けて説明します。

機械式時計

1675年に「時計の父」ホイヘンスが発明した 『ゼンマイ+テンプ(歯車や針などの動きを一定の速度に調整するパーツ)の仕組み』 から現在に至るまで、多くの時計師たちによって改良が加えられた伝統ある技術の結晶がこの機械式時計。

その特徴はゼンマイを巻き、それが解ける力を利用してムーブメント(時計に内蔵された機械)に組み込まれた歯車や、文字盤上の針などを動かすという仕組みです。

自動巻き時計

腕の振りによって内部のローターを動かし、 ゼンマイを巻き上げる機構。リューズを指で回して巻き上げることができる手巻き式がついている物もある。

手動巻き時計

リューズを指で回してゼンマイを巻き上げる機構。動力源のゼンマイは巻き上げた後にゆっくりと緩むことによって歯車に力を加える。

機械式腕時計の特徴

  • 電池切れの心配がない
  • 長い歴史とステータスを持つ

注意点

  • 精度については個体差がある
  • 使っているうちにオーバーホールが必要
  • 精度についてはメーカー・価格帯などにより個体差があり、クォーツ式時計と比べると劣る
    (高額な機械式時計でも日差5秒までは許容範囲となっており、セイコー5など国産の機械式時計は日差40秒までは許容範囲となっております)

クォーツ式時計

クォーツ式腕時計は、1969年に史上初の市販腕時計を精工舎(現在のセイコー)が発表。 従来(機械式腕時計)との違いは、

機械式におけるゼンマイを電池に、そしてテンプを水晶振動子(クォーツ)に代えた駆動方式

で、高精度・高生産性が大きな反響となり、その後20年以上にわたって機械式腕時計の存続を危うくさせる程世界中を席巻しました。

クォーツ式時計の特徴

  • 時計の時刻が日差0.01秒~2秒とほぼ正確な精度

クォーツ式時計の注意点

  • 電池切れがある
  • 電池交換は自分では行わず、ショップにお願いする方が安全

発電式時計

発電式腕時計は、電池式(クォーツ)腕時計から何とか電池交換しなくても動かないものか、といった発想から開発されました。

電池式腕時計が発明された10年ほど後の話です。

オート・クォーツ、AGS、キネティックと性能に合わせて名称を変え進化していきました。

ほかにも文字盤に光を受けることで、光エネルギーを電気に変えて動く、ソーラー式と呼ばれる時計も近年多くなっています。

発電式時計の特徴

  • 電池交換の必要がほとんどない
  • クォーツと同様の精度

発電式時計の注意点

  • 蓄電式の電池を使用しているため電池切れになることはありませんが、長年使用すると蓄電能力が徐々に劣化するため電池の持ちが短くなる場合があります。

 

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