【元ロレックス正規店販売員が考える】ロレックスVSグランドセイコーどっちを買うべきか?
出典:ロレックス公式サイト
グランドセイコ―公式 | ブティックオンライン
高級時計は一世一代の買い物ですが、数ある腕時計ブランドのなかでどのようなものを選んだらいいのか迷ってしまうものです。
腕時計はステータスでもあり、時計としての機能だけでなく人生をともに歩む特別な存在です。
ロレックスに来店されるお客様も一生ものになる時計が欲しいという方がほとんどでした。
「ロレックスとグランドセイコーどっちを買うべきか」
よく比較され議論されるテーマの一つです。
スイスの高級腕時計ブランド ロレックス
国内最高峰の腕時計ブランド グランドセイコー
それぞれの魅力と特徴を踏まえて考察していきます。
▼ロレックスの商品一覧はコチラロレックス・グランドセイコーとは?
ロレックスとは?
出典:ロレックス公式サイト
1905年、懐中時計が主流の時代に腕時計の将来性を見出した創業者「ハンス・ウィルスドルフ」が設立しました。
ロレックスは腕時計として初のクロノメーターの認定を受けました。
世界初の防水腕時計「オイスター」 世界初の自動巻機構「パーペチュアル」 ダイアルの小窓に日付を表示する初の自動巻腕時計「デイトジャスト」という機械式腕時計の基盤となる3つの大きな発明をし、実力と信頼を確固たるものにしました。
ラグジュアリーブランドである一方、時計本来の実用性を重視しており、現在の機械式時計の基盤を築いてきました。
グランドセイコーとは?
1960年に誕生したグランドセイコーは日本の腕時計メーカーであるセイコーウオッチが所有する国内最高峰の腕時計ブランドです。
当時、スイス製が高級腕時計の代名詞とされているなか「世界に挑戦する国産最高級の腕時計をつくる」という決意から誕生しました。
国産では初めてスイス・クロノメーター検査基準優秀級規格に準拠したモデルとして「初代グランドセイコー」が発売されました。
日本人ならではの感性と精神性、匠の技とプライドが、グランドセイコーを創り上げてきました。
ロレックス・グランドセイコーそれぞれの特徴は?
ロレックスの特徴
出典:ロレックス公式サイト
- 完成されたデザイン
誕生から現在に至るまで機能の向上と進化を続けてきたロレックスですが、デザインは全シリーズ通して長年大きく変わらず完成されています。
シンプルで高級感のあるデザインは実用的で流行に左右されません。
モデルによってはダイヤモンドなどの装飾が施された華やかなものもあり、
数多くある種類の中から好みに合わせて選ぶことができます。
- 高い防水性と耐久性
ダイバーズウォッチ以外のモデルにも100m防水が備わっており日常生活防水以上の高い防水性があります。
汗や汚れに強く水洗いも可能です。
過酷な環境下でも性能が低下することなく長期に渡り使える時計を作るという考えのもと耐久性にも自信のある腕時計です。
また全てのステンレスモデルには「904Lスチール」が使われており、高品質で傷が付きにくい仕様になっています。
貴金属に匹敵するほど耐蝕性に優れている為、航空宇宙などに使われている特殊な素材です。
加工が難しくコストもかかるので、通常時計には使用しませんがロレックスはこれを可能としました。
- 「自社一貫生産」「マニュファクチュール」
ゴールド鋳造から極微細なスプリングやピボット、ケーシング製造から最終組み立てにいたるまで、あらゆる工程が自社内で完遂します。
時計製造における革新的新技術を開発しており、500件以上の特許を取得しています。
ムーブメントは全てスイス公認クロノメーター検査協会(COSC)の認定を受けます。
更にロレックスでは最終組み立てを終えた時計に厳格な試験を課し、「Superlative Chronometer(高精度クロノメーター)」の称号に相応しいかどうかを見極めます。
ムーブメントは防水ケース内部に収納されており、着用者の目に触れることはありませんが、ロレックスの美しさは表面だけでなく内部の深くまで網羅しています。
グランドセイコーの特徴
- 進化するセイコースタイル
グランドセイコーのデザインを規定する「セイコースタイル」を発展させ、腕時計としての使いやすさや美しさをさらに追求した独自のデザイン文法「エボリューション9スタイル」が2020年に誕生しました。
「セイコースタイル」は、1967年に誕生した44GSによって確立されました。
超鏡面に磨き上げられた平面と直線で構成されるその造形は非常に高度な職人技が必要です。
①平面と二次曲面で造形し
②ダイヤル、針の平面部を広く取り
③各面を歪みのない鏡面で仕上げる。
いずれも「光」を最大限に意識したものであり、グランドセイコーの高精度を美しい輝きで表現しました。
更に新たに制定されたデザイン文法は 審美性、視認性、装着性の3つの軸としており、グランドセイコーのデザインは絶え間なく進化を続けています。
- グランドセイコーが誇る、3種類の心臓
2つの工房で、3つのムーブメントが生み出されています。
機械式、スプリングドライブ、クオーツ。
9Rスプリングドライブは、グランドセイコー独自のムーブメントです。
機械式時計の「動力:大きなトルク」に、クオーツ式時計の「制御システム : IC制御による高い精度」を採用した、ハイブリッド型のムーブメントです。
電池を使わずに、クオーツ式と同等の高精度を達成しました。
音もなくダイヤル上を滑る「スイープ運針」はスプリングドライブの特徴です。
初代グランドセイコーには、スイス・クロノメーター規格に合格した証である「Chronometer(クロノメーター)」がダイヤルに刻まれていました。
現在は「新GS規格」によりスイス・クロノメーター規格よりも高い精度基準を設けています。
その「新GS規格」をさらに越える、「グランドセイコースペシャル(GSS)規格」が、9Sメカニカルには存在します。
通常の機械式時計の何倍もの時間をかけてようやく到達できる精度基準であるため、1年間にごくわずかしか生産することができません。
- 「自社一貫生産」「マニュファクチュール」
グランドセイコーは腕時計をムーブメント部品から自社で一貫製造しています。
数少ないマニュファクチュールであるセイコーは、半世紀以上前から主要部品である動力ぜんまいやひげぜんまいなど、金属素材の開発までも手がけてきました。
「マニュファクチュール」とは単なる生産体制ではなく、技術と人間と歴史の結晶です。
雄大な岩手山を望む「グランドセイコースタジオ 雫石」。
信州の山並みや湖に囲まれた「信州 時の匠工房」。
2つの工房で、3つのムーブメントが生み出されています。
スイスと比べれば歴史の浅い日本で、世界最高レベルの腕時計を目指すグランドセイコーはすべての部品を自分でつくる以外の選択肢はありませんでした。
【正規店販売員が考える】ロレックスVSグランドセイコーどっちを買うべきか?
出典:ロレックス公式サイト
自社でヒゲゼンマイを製造している時計メーカーは世界で数社のみです。
マニュファクチュールを名乗る時計ブランドは、時計業界でも特別な存在です。
ロレックス グランドセイコーは時計のすべてを開発・製造し品質管理ができる高い技術力を持っているということです。
どちらも高品質で機械式時計の一流といえるでしょう。
ロレックスは、ゴルフ、ヨット、テニス、モータースポーツ、馬術大会など名高いイベントで強い存在感を持つブランドです。
世界での圧倒的な知名度と高級腕時計の代名詞「メイドイン スイス」のステータス性を体験したいという方はロレックス
グランドセイコーは真の時計好きとして一目置かれる存在です。
日本独自の美意識と精神性を持ち、匠の技とプライドでグランドセイコーを創り上げてきました。
誰から見ても好感度の高い時計です。
時計を追求しブランドの誠実さを求めている方はグランドセイコー
どちらも機械式時計の究極を追い求めたブランドなので自分の求めているものは何かで選んでみてはいかがでしょうか。
ロレックスのおすすめモデル3選
ロレックス デイトジャスト41 126334 ミントグリーン/バー文字盤 中古 メンズ
出典:ジェムキャッスルゆきざき (rakuten.co.jp)
価格:¥2,178,000(税込) ※2024年3月現在
オイスタースチール&ホワイトゴールドのオイスターパーペチュアル デイトジャスト 41です。
ロレックスを象徴するフルーテッドベゼルはホワイトゴールドで作られており、高級感を演出しています。
ミントグリーンダイアルは光を美しく拡散し、腕の動きに合わせて輝きを変える魅力的な特徴を持っています。
このモデルは洗練されたスタイルと高い機能性を兼ね備えており、ロレックスの優れたクオリティを体現しています。
デイトジャストはロレックスのスタンダードなモデルで、豊富なカラーとデザインがラインナップされています。
ロレックス サブマリーナー デイト 126613LB 新品 メンズ
出典:ジャックロード 【腕時計専門店】 (rakuten.co.jp)
価格:¥3,013,500(税込) ※2024年3月現在
オイスタースチール&イエローゴールドのオイスター パーペチュアル サブマリーナー デイトです。
華やかなブルーカラーのセラミック製セラクロムベゼルインサートと、ルミネッセンスが施された大型のアワーマーカーを誇るロイヤルブルーダイアルが特徴です。
このモデルは特にサマーシーズンに人気でイエローゴールドとブルーカラーの絶妙な組み合わせが腕元を鮮やかに彩ります。
ロレックスのダイバーズウォッチであるサブマリーナーは水深300 m(1,000フィート)までの防水性能を誇ります。
目盛り入り回転ベゼル、発光素材が施されたディスプレイ、そして大型の針とアワーマーカーは、ロレックスのダイバーズウォッチの象徴的な要素です。
スポーティでありながらもエレガントなデザインは多くの時計ファンから高い評価を得ています。
ロレックス デイトナ 116520 ブラック F番 中古 メンズ
出典:GINZA RASIN 楽天市場店 (rakuten.co.jp)
価格:¥3,212,000(税込) ※2024年3月現在
コスモグラフデイトナの第五世代にあたります。
前モデル16520ではゼニスのムーブメント「エル・プリメロ」をベースとして生産されていましたが、初の自社製クロノグラフムーブメントを搭載したモデルです。
2000年~2016年までの16年間と長きにわたり製造されていたので複数回マイナーチェンジをしています。
現行デイトナとベゼルのデザインが違うので旧モデルのファンも多く、中古市場で圧倒的な人気を誇ります。
▼商品ページはこちらグランドセイコーのおすすめモデル3選
セイコー グランドセイコー GRANDSEIKO SBGA439 メンズ
新品価格:¥605,000(税込)
黒に近いミッドナイトブルーのダイヤルカラーとグランドセイコーの王道のケースデザインを採用したスプリングドライブ搭載モデルです。
セイコー グランドセイコー GRANDSEIKO TOUGH GS SBGX341 メンズ
新品価格:¥451,000(税込)
オレンジ色の差し色が印象的なマット仕上げのホワイトダイヤル、そして軽快で爽やかなスタイルでありながらもタフなフォルムが特徴的な強化耐磁モデルです。
セイコー グランドセイコー GRANDSEIKO SBGM247 メンズ
新品価格:¥704,000(税込)
こちらはグランドセイコーのGMTウォッチです。
実用性と美しさを両立させたデザインが特徴的で、様々なシーンで正確な時刻を迅速に読み取ることができます。
時分針やインデックスが太く見やすくデザインされており、秒針やGMT針も見分けやすいバランスを持っています。
落ち着いた緑色のダイヤルは多彩な表情を生み出し、実用性と美しさを同時に備えています。
40.5mmのコンパクトなケースサイズでありながら、20気圧の強化防水を備えているため、スポーツウォッチとしても十分な性能を持っています。
このGMTウォッチはグランドセイコーのクオリティとデザインを堪能したい方にお勧めです。
まとめ:【正規店販売員が考える】ロレックスVSグランドセイコーどっちを買うべきか?
それぞれの魅力をお伝えしましたが、時計選びは文字を見ても決めきれないと思います。
実際に時計を見て体験し、自分が求めているものは何かを知ることが大切です。
購入前の下調べや、選んでいる時間は時計選びの醍醐味です。
腕時計本舗はレンタルも可能です。
様々な時計と触れ合い運命の一本を見つけましょう。
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