チューダーとロレックスの違い・関係は?元ロレックス正規店店員が徹底解説

 

出典:チューダー 公式ウェブサイト

チューダーという腕時計ブランドはご存じでしょうか。

ロレックスの兄弟ブランドですが比較的手の届きやすい価格で今世界的に注目を集めています。

ロレックスよりもコストを抑えた廉価版として普及してきましたが一体どのような点が違うのか、

今回は人気モデルのご紹介とともにチューダーの魅力に迫ります。

チューダー(チュードル)とは?

ロレックスの創業者ハンス・ウイルスドルフは「チューダー ウォッチ カンパニー」という会社を立ち上げることにしました。

当初はロレックスの普及を目的とし、より低コストで製造する廉価版として誕生しました。

ロレックスが誕生した1905年から約20年後、1926年に腕時計ディーラーである「ヴーヴ ドゥ フィリップ ヒュンター」がハンス・ウイルスドルフの代理で「The TUDOR(チューダー)」を商標登録しました。

当時ロレックスの本社はイギリスにあり、国内での普及に取り組んでいました。

イギリスの王家の一つ「チューダー家」がその名の由来です。

チューダーはロレックスの技術と信頼性を兼ね備えているが、価格も手頃なため多くに人に親しまれるブランドへと成長していきました。

1990年にはロレックスから独立し、2015年には自社製ムーブメントを完成させました。

現在はロレックスの廉価版という立ち位置を超えて、多くの時計好きを魅了しています。

2018年に日本の正規販売店で取り扱いが再開したころに、呼び名が「チュードル」改め「チューダー」と再定義されています。

チューダー(チュードル)とロレックスの違い

出典:チューダー公式サイト

ロレックス公式サイト

現在のチューダーはロレックスから独立し人気腕時計ブランドの一つとして地位を確立しています。

主な違いとしてまずは価格帯です。

ロレックスがメンズモデル70万円代~に対してチューダーは40万円代~と比較的手の届きやすい価格帯になっています。

価格の違いは主に素材とムーブメントによるものです。

ロレックスは全てのステンレスモデルに「904Lスチール」が使われており、高品質で傷が付きにくい仕様になっています。

貴金属に匹敵するほど耐蝕性に優れている為、航空宇宙などに使われている特殊な素材です。

加工が難しくコストもかかるので、通常時計には使用しませんがロレックスはこれを可能としました。

ムーブメントもパラクロム製ひげぜんまいを搭載しており、高い精度と堅牢製を誇ります。

部品に腐食を防ぐロジウムメッキが施され、細やかなところまで工夫されています。

一方チューダーは「316Lスチール」を使用しています。

一般的なアクセサリーにも使われているサージカルステンレスです

2015年には自社ムーブメントを開発しましたが、それまではETA製の汎用ムーブメントを搭載し、コストを削減していました。

開発した自社製ムーブメントはクロノメーターを取得し、価格を抑えながらもロレックスに匹敵する性能を誇ります。

チューダー(チュードル)はダサいのか?

ロレックスの廉価版として登場し、長年その立ち位置でブランド展開をしていた為、マイナスイメージを持つ人も少なくありません。

結局ロレックスよりも劣るのでは?と思う人もいるでしょう。

しかし今は機械式腕時計の一ブランドとして確かな地位を確立しています。

2018年に日本に再上陸してからチューダーが更に多くの人に知れ渡りました。

以前はロレックスの共有パーツを使用し、リューズなどには王冠マークが入っていましたが、現在はチューダーの盾マークに変わっています。

さらに自社製ムーブメントを完成させ、ブランド力を頑固たるものにしました。

2023年には、チューダーの時計製造に特化した初の産業施設を開設しています。

マニュファクチュールで組み立てられ、高い基準に沿って製造および検査をされています。

チタン製やストラップの展開など、チューダー独自の路線を歩んでいます。

ロレックスの看板がなくても実用性と信頼でファンを獲得しました。

‘‘ロレックスは高いからチューダーを買う‘‘という以前の価値観ではなく、

‘‘チューダーが欲しいから購入する‘‘といった根強いファンが増えています。

「ロレックスより劣っている、ださい」というイメージは全くなく

ロレックスにはない個性を発揮し、多くのファッショニスタから愛されている腕時計ブランドへと成長しました。

▼チューダー(チュードル)はダサい?腕時計専門店が徹底調査

チューダー(チュードル)のおすすめモデル5選

チューダーのおすすめモデル
1.ブラックベイ

出典:買取小町

マニュファクチュール キャリバー MT5602 (COSC)

41 mm スチール製ケース スチール製ブレスレット

ブラックベイは初期のチューダー ダイバーズウォッチ「サブマリーナー」がベースとなっています。

チューダーの代表モデルとして人気のあるシリーズの一つです。

ドーム型ダイアルとクリスタルなどの伝統を維持しつつ、自社製ムーブメント搭載するなどチューダーの最新技術を導入しています。

特徴的なスクエアが付いた針「スノーフレーク」は1970年代にフランス海軍で使用されていたチューダー ウォッチより取り入れられました。

中古価格¥:39,800

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チューダーのおすすめモデル
2.ブラックベイGMTn>

出典:宝石広場

マニュファクチュール キャリバー MT5652 (COSC)

41 mm スチール製ケース スチール製ブレスレット

ブラックベイはチューダーを代表するダイバーズウォッチですが、

こちらはローカルタイムに加えて2つのタイムゾーンの時刻を表示するGMT機能搭載モデルです。

24時間目盛り付き回転ベゼルはロレックスと同様に2トーンです。

海外旅行者だけでなく、時計全体のデザインが人気を集めています。

マニュファクチュール キャリバー MT5652を搭載しています。

新品価格:¥550,000

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チューダーのおすすめモデル
3.ブラックベイクロノ

出典:BLUEK WATCH COMPANY

マニュファクチュール キャリバー MT5813 (COSC)

41 mm スチール製ケース スチール製ブレスレット

1970年にブランド初のクロノグラフが誕生しました。

チューダーとモータースポーツの繋がりはそこから始まりました。

水と陸、両方に特化したモデルがブラックベイ クロノです。

コラムホイールと垂直クラッチを備える高性能のマニュファクチュール キャリバーを搭載しています。

新品価格:¥918,300

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チューダーのおすすめモデル
4.ぺラゴス

出典:BLUEK WATCH COMPANY

定価 ¥632,500(定価)

マニュファクチュール キャリバー MT5612 (COSC)

セラミック製マットブルーディスク チタニウム製ブレスレット+付属ストラップ

ダイバーズウォッチの集大成として、チューダー ペラゴスが誕生しました。

500m(1,000フィート)までの防水性能を誇ります。

水中探検の代名詞であるペラゴスは、完成度の高いダイバーズウォッチのひとつです。

左利き用モデルと右利き用モデルを展開しています。

2015年に ジュネーブ ウォッチ グランプリにおいて「スポーツウォッチ」賞を受賞しました。

新品価格:¥716,600

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チューダーのおすすめモデル
5.チューダーロイヤル

出典:TUDOR Royal ウォッチ - m28603-0007

41 mm スチール製ケース チョコレートブラウンダイアル

1950年代から時計の優れた品質を表すために 「ロイヤル」という名称を使用しました。

チューダー ロイヤルは、一体型ブレスレット、ノッチ入りベゼル、自動巻きムーブメントを備えています。

ラグジュアリーでありながらも、どこかスポーティーなデザインが大きな特徴です。

豊富で洗練された文字盤は、放射線状のサンレイ仕上げにより光が美しく反射します。

ベゼルは表面のポリッシュと溝の彫りが交互に施された特徴的なノッチ入りです。

2020年に発表され、チューダーの新定番モデルとなっています。

中古価格:¥289,800

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まとめ:チューダー(チュードル)はダサい?

今回はロレックスの廉価版として誕生し、現在では独自の世界観を歩むチューダーをご紹介しました。

時計の全体的なクオリティはロレックスの方が上ではありますが、チューダーのコストパフォーマンスの高さは唯一無二です。

実用性はもちろんですが、豊富なデザインと遊び心を持ち合わせロレックスにはない魅力が沢山あります。

時計通の中で大注目のチューダーを是非チェックしてみてください。

 

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