ロレックスのエアキングは人気がない?元正規店販売員が徹底解説
ロレックスは近年ますます人気が高まっており、正規店では多くの人が列を作るほどの盛況ぶりです。
数々の人気モデルを輩出しているロレックスのなかで「エアキング」に関しては‘‘人気がない‘‘といった意見や‘‘妥協モデル‘‘というような口コミを拝見したことがあります。
今回はエアキングの口コミに対して元正規店販売員が解説します。
人気がないモデル?ロレックスのエアキングとは
出典:ロレックス エアキング ウォッチ:オイスタースチール - m126900-0001 (rolex.com)
エアキングの歴史はロレックスの初期の成功と航空産業への貢献に深い繋がりがあります。
1926年、ロレックスは世界初の防水腕時計「オイスター」を発売しその後も高い品質と革新性で時計業界をリードしました。
その歴史は単なる時計の進化だけでなく、航空の発展にも深く関与しています。
この時期、航空産業は急速に成長し飛行士たちは正確な時刻を必要としていました。
オイスターを着用して記録を打ち立てたパイロットや、ロレックスを飛行中にクロノメーターとして使用したパイロットも存在しました。
1940年代頃、ロレックスと航空の歴史を象徴するモデル「エアキング」が登場。
2014年まではオイスターパーペチュアルシリーズの一部として存在していましたが、その後の一時的な生産終了を経て、プロフェッショナルモデルとして2016年に復活しました。
新しいエアキングは大きな3、6、9のアワーマーカーとミニッツスケールを備えたブラックダイアルが特徴で、2022年からはディスプレイのミニッツスケールに0が加えられ、バランスと視認性が向上しました。
ダイアルには「Air-King」という名前が記されており、エアキングの起源と航空業界への敬意を示しています。
エアキングはロレックスの歴史と航空業界への貢献を誇り、シンプルでリーズナブルなモデルとして多くの人に愛されています。
ロレックスのエアキングは人気がないといわれる理由とは
GMTマスターⅡが人気がある
ロレックスのパイロットウォッチである GMTマスターⅡは、エアキングと比較すると知名度も高く人気が高いモデルです。
二つの異なる時刻帯を同時に表示する機能を備えており、ビジネス旅行や国際的な飛行に便利です。
この機能はエアキングにはない魅力の一つと言えます。
さらにツートンベゼルの特徴的なデザインが人気です。
ツートンベゼルは時刻帯の表示や視認性を向上させるだけでなく、時計の外観にも独自の魅力を加えています。
エアキングの機能は非常にシンプルで使いやすいですが、デザインに関しては好みが分かれるかもしれません。
一時生産が終了していた
2014年には「Air-King」のロゴが文字盤から消え、オイスターパーペチュアルシリーズでの生産が終了しました。
それまでも特に人気のあるシリーズとは言えませんでしたが、生産終了からエアキングに対する関心が一時的に低下したと言えます。
しかしながら2016年にエアキングは復活し、新たなデザインと機能で再登場しました。
これによりエアキングは再び注目を集め、新しいファンを魅了しました。
従来のエアキングとは異なる外観と機能を持つ新しいモデルが登場したことで、ロレックスはエアキングのポジションを再確立しました。
正規店でも購入しやすい
エアキングの人気がないとされる理由の一つは、正規店での入手が比較的容易であった時期があることです。
2018年頃までエアキングは正規店のショーケースに頻繁に並べられており、比較的簡単に購入できる状態でした。
この時期はエアキングの需要と供給が比較的調和していました。
また2019年11月に実施されたロレックスの転売対策においても、エアキングは対象から外されていました。
他の一部のモデルと比較してエアキングは正規店での入手が比較的容易であったため、二次流通における需要も抑制されていた可能性があります。
ロレックスは人気なモデルほど入手困難であり、入手困難なモデルが人気になるという状況です。
その為エアキングはロレックスのなかでも人気具合においては中間層と言えます。
ロレックスのエアキングは本当に人気がないのか
エアキングはシンプルで洗練されたデザインや高い精度で知られており、ロレックスの入門モデルとしても支持されています。
しかしその人気は他のロレックスモデルに比べるとやや控えめかもしれません。
シンプルなモデルが欲しい場合はオイスターパーペチュアル、
高機能でデザイン性の高いモデルが欲しい場合はGMマスターⅡと言ったように
同価格帯で時計を購入する際、多くの人は他のモデルを選ぶことがあるためエアキングは相対的に需要が低いとされています。
一方で現在の中古市場ではエアキングの価格はやや高騰しており、定価¥974,600に対して¥1,380,000という二次流通価格(2023年10月現在)は人気を示す一因です。
エアキングは他のモデルに比べると人気はやや低いかもしれませんが、シンプルな機能性や遊び心のあるデザインから一定の需要があると言えます。
正規店でのロレックスのエアキングの売れ行きは?
他の人気モデルと比べるとお問い合わせは少なく、店頭に商品が陳列されていることもありました。
しかし現在は状況が大きく変わっており、ほとんどの正規店では店頭に商品が陳列されていません。
ロレックス人気が過熱しておりエアキングに限らず品薄状態が続いているからです。
このような状況下でエアキングは代替案としてお客様に提案されることもあるようです。
一部の人気モデルが入手困難な状況が続いており、お客様に選択肢を提供するために代替案が重要となっています。
こういった場合、問い合わせの少ない商品が希望モデルの代わりに提案されることもあるようです。
もちろん第一希望としてエアキングを探されている方もいらっしゃいますが、他のモデルと比べて競争率が低く入手しやすいことも魅力の一つです。
ロレックスのエアキングの中でも人気なモデル
ロレックスのエアキングの人気モデル 1.126900
価格:¥1,328,000(税込)2024年4月現在
2016年に復活したエアキングが2022年に改良を加えモデルチェンジしました。
型番がRef.116900からRef.126900となり、ケースサイズに変更はありませんが、リューズガードの追加やフォルムの変化がありました。
70時間のパワーリザーブを持つ新世代ムーブメント「Cal.3230」が搭載されていることも重要なアップデートです。
ロレックスのエアキングの人気モデル 2.116900
出典:RIBERO楽天市場店 (rakuten.co.jp)
価格:¥1,105,500(税込) 2024年4月現在
旧型のエアキングです。
オイスターパーペチュアルのエアキング表記が消えたことにより消滅したと思われていましたが2016年のバーゼルワールドにて復活しました。
エアキングはプロフェッショナルモデルとしての立ち位置となり全く新しいモデルになりました。
文字盤はブラックのみで、アラビアインデックス、グリーンの「ROLEX」ロゴとセンターセコンド針が特徴的なモデルです。
1950年代のエアキングのデザインを彷彿とさせる特別な書体で「Air-King」という名前が表記されてます。
大きな3、6、9のアワーマーカーと、飛行時間を計測するための目立つミニッツスケールも特徴的です。
ロレックスのスポーツモデルの中では比較的手ごろな価格で、正規店でも比較的入手しやすいモデルとされていました。
▼商品ページはこちらロレックスのエアキングの人気モデル 3.114200
出典:ウォッチニアン ブランド品専門店 (rakuten.co.jp)
価格:¥875,800(税込) 2024年4月現在
モデルチェンジ前に存在したエアキングは、古典的なデザインと使いやすさで一定の人気がありました。
サイズは34mmと小ぶりでメンズサイズとしてはコンパクトな設計です。
3時、6時、9時のアラビア数字やブルーカラーのバーインデックスが特徴的です。
価格のお求めやすさから入門モデルとしても需要がありました。
▼商品ページはこちらロレックスのエアキングの人気モデル 4.14010M
出典:ゴールドプラザ楽天市場店 (rakuten.co.jp)
価格:¥598,000(税込) 2024年4月現在
エアキングの一部モデルでは「ファインリーエンジンターンド」ベゼルが採用されています。
5分刻みに鏡面加工が施され、航空機のエンジンが回転する様子に似ていることから「エンジンターンド」と呼ばれています。
これによりデザインに奥行きが生まれ、高級感や存在感が向上しました。
34mmのサイズでも、このデザイン要素が加わることでモデル全体の魅力が一層引き立ちます。
▼商品ページはこちらロレックスのエアキングの人気モデル 5.14000M
出典:GINZA RASIN 楽天市場店 (rakuten.co.jp)
価格:¥635,000(税込) 2024年4月現在
2001年から2007年まで製造されており中古相場が50万円~と手ごろな価格で入手できることから、人気の高いエアキングモデルの一つです。
ノンクロノメーター仕様であり、文字盤には「PRECISION」の文字が印字されています。
手頃な価格でロレックスの品質を堪能できるという点が魅力的で、アンティークモデルでありながらも流行に左右されないデザインです。
まとめ:ロレックスのエアキングは人気がない?
今回はエアキングの人気について解説しました。
ロレックスの中では注目されにくい存在ですが、航空産業との深い歴史を象徴する特別なモデルです。
アンティークモデルは手頃な価格帯で入手できるため、ロレックスの魅力をお手頃に体験する入門モデルとしてもおすすめです。
航空の歴史を感じながら、エアキングを手にすることで独自の魅力を堪能できるでしょう。
ロレックスの関連情報
▼ロレックスの腕時計一覧はコチラ
コメントを残す