オーデマ・ピゲを買える人とは?腕時計専門店が徹底解説

 

腕時計がタイムツールとしてだけでなく、完全にファッション的でステータスを示すための存在として注目される昨今。高級腕時計と耳にすると、すぐにロレックスが頭に浮かぶ方も多いかもしれません。

しかし、高級腕時計の市場は大変奥深く、非常に有名な存在であるのに、意外に知られていないブランドというのもあります。その中に1つが、「オーデマ・ピゲ」と呼ばれるブランド。

それでも、日本人の腕時計ユーザーには、このブランドにピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。実は、この「オーデマ・ピゲ」、非常に驚くべき高級腕時計ブランドなのです。

今回は、この「オーデマ・ピゲ」に関する多くの知識を吸収していただくとともに、どのような方が身に着けているのかという具体例も含めて解説していきましょう。

オーデマ・ピゲを買える人は?

まず、オーデマ・ピゲを語る上で大きなキーワードがあり、それは「超高級」の腕時計であるということ。世の中に高級腕時計は溢れていますが、オーデマ・ピゲは普通のタイプとは明らかに一線を画すということです。

その大きな理由に、オーデマ・ピゲの腕時計は正規の価格で500万円程度のモノが一般的であること。つまり、販売価格を見るだけでも、通常のユーザーではまず買えるものではないことがわかります。

その一方で、ステータスを満たす存在としては、オーデマ・ピゲは極めて人気の高いもの。有名な芸能人や企業経営者などの富裕層にとっては垂涎の的であり、常に高い需要が存在しているでしょう。

オーデマ・ピゲを実際に購入した人は?

稲垣吾郎さん


次に、有名人で実際にオーデマ・ピゲの腕時計を購入された方をご紹介。人気ユニットだったSMAPの元メンバー、稲垣吾郎さんも、ユーザーの1人です。

彼が愛用しているのは、「Ref.26320ST.OO.1220ST.01」、ロイヤルオーク クロノグラフというモデル。大人としての深みを感じさせる、独特の「グランド・タペストリー」模様による文字盤が、オーデマ・ピゲのモデルとしての崇高さをよりハイライトしているかのようです。

縦縞メタルのキズ1つないような、ドキッとするような質感。厳しいビジネスに、果敢に日々取り組む人間たちのためのタイムツール。この1本さえあれば、どんなに困難な局面でも乗り切ることができる精神的なタフさを与えてくれるでしょう。

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設楽統さん

そして、今や日本のお笑い界でトップに立っているとも言っても過言ではない、お笑いコンビ「バナナマン」の設楽統さんも熱心なオーデマ・ピゲのユーザーとして有名。

彼が着用しているのは、「Ref.15400ST.OO.1220ST.01」というモデル。これもロイヤルオークの1つでありますが、70年代からずっと続いている伝統あるモデルでもあります。

上述の「Ref.26320ST.OO.1220ST.01」にも雰囲気が極めて似ていますが、より寡黙で、あえて孤独さを自身に課している厳しさを感じさせるタイプ。設楽さんだけでなく、実は他の芸能人にもファンの多い腕時計とされ、やはりこのモデルには共有すべき不思議な価値観が備わっているということかもしれません。

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松井秀喜さん

最後に、メジャーリーグでも活躍した読売巨人軍に在籍した元プロ野球選手、松井秀喜さんもオーデマ・ピゲの魅力に取りつかれたユーザーであり、彼が身に着けている「Ref.26120ST.OO.1220ST.01」というモデルは、どこかアクティブさが光るタイプ。

ロイヤルオーク デュアルタイムという名のこの腕時計は、文字盤のクロノグラフも、野球のボールのように見えてしまう意味深なデザイン。上の2つとは異なり、ホワイトのグランド・タペストリーですが、それ故、若い世代のセレブからの共感を大いに呼びそうな風格でしょう。

雰囲気的に見れば、「高潔さ」を表すホワイトに見えますが、むしろ勝利に向かってひた走る「純粋さ」を表現していると言える、実直なカラーリング。このモデルにもまた、熱い思いが内に秘められているのです。

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オーデマ・ピゲは正規店で買えるのか?

さて、オーデマ・ピゲはロレックスと同じように、正規の直営店がきちんと存在しているものの、事実上、直接の購入が難しいという特徴を持っています。

これは、来店そのものに事前の予約が必要であることも要因ですが、それ以上に製造される本数が年間で5万本程度と極めて少ないことが重要な要因。ロレックスでさえ年間70万本~100万本製造していることを勘案しても、オーデマ・ピゲの希少性が桁違いに高いことがわかるはずです。

このあたかも、オーデマ・ピゲが顧客を選んでいるかのような傾向が、富裕層の購買意欲をくすぐり、ステータスツールとしての価値を常に維持し続けていると言えるでしょう。

オーデマ・ピゲは中古で買えるのか?

上述のように、正規店であっても新品の購入が難しいオーデマ・ピゲ。その一方で、中古品は実店舗やネット販売を問わず、買い取り店などで販売されていることは珍しくありません。

ただ、中古品も価格帯は極めて高額であり、例えば「腕時計投資.com」というサービス体にて販売されているモノを例に挙げれば、平均で7,673,494円と驚異的な価格で販売されていることがわかります。

つまり、オーデマ・ピゲのモデル中古品は、あらゆる販売ルートを通して誰もが購入できる状態にはあるものの、実際上、庶民には買うことができないということであり、中古品であっても購入したいユーザーがいかに多いかが見て取れるでしょう。

そもそもオーデマ・ピゲとは?その歴史

そんなオーデマ・ピゲですが、どういった歴史を歩んできたのでしょうか?1875年に創業したオーデマ・ピゲという名前は、まさにその創業者であるジュール=ルイ・オーデマと、エドワール=オーギュスト・ピゲという2人の名前に由来しています。

元もと高級時計用のムーブメントを製造していたことから、オリジナルの腕時計の開発が比較的スムーズに進めやすかったとされ、その後の彼らの輝かしい発展は必然的なものであったのです。

彼らは、現在までずっと創業者一族経営を続けていることから、このことが結果的に、技術の継承はもちろん、ブレのない品質維持を実現しているとも言われます。

高級ブランドであっても、時代の流れとともに独自運営が困難になったケースは数知れず。しかし、オーデマ・ピゲは、創業以来、大規模な複合企業の資本下に入っておらず、高級路線であっても無理のない運営ポリシーにより、排他的なブランド戦略を貫いているのです。

また、拠点も創業地であるスイスのジュー渓谷から移転せずに営業を続けており、経営的な利便性を求めて多角的な変化を志す他のブランド企業と比較しても完全に異質でしょう。

オーデマ・ピゲの魅力

世界三大時計である

ここからは、オーデマ・ピゲが多くの者を惹きつける魅力の部分をご紹介しましょう。まず、多くのユーザーが語るのが、オーデマ・ピゲが「ヴァシュロン・コンスタンタン」「パテック・フィリップ」と並ぶ、世界三大高級時計ブランドに数えられていることでしょう。

ロレックスさえもこの3つに入ることができない中では、腕時計業界において最高峰と称されるのは当然のこと。それは、カリスマという存在を超越し、すでに「天上人」のようなブランドと化している感もあり、ユーザーはおろか、ブランドメーカーでさえも憧れる存在なのです。

故に、オーデマ・ピゲのモデルを運良く身に着けることができた者は、社会的ステータスを証明できるだけでなく、購入を実現できた信頼あるユーザーのシンボルとしても見なされやすくなっています。まさに、ユーザーを選ぶ高級腕時計と言えるのかもしれませんね。

資産価値の高さ

また、すでに述べたように、オーデマ・ピゲは中古価格でさえも大変高額。いわば、購入後でも資産価値を高く維持できることで、投資の対象となることも少なくありません。

その証拠に、モデルによっては中古価格が、新規購入価格のすでに2倍(100%)になっていることも珍しくなく、その希少性によって値崩れがほとんど起きないことでも知られます。

少々野暮な話ですが、購入後の値上がりによって、購入経費を完全にペイできることになり、実質無料で購入できてしまうことも普通にあるわけです。

基本的に世の中のモノの価値は、暦年低下していくもの。しかし、オーデマ・ピゲはヴィンテージ化するにとどまらず、希少性によってレジェンド化してしまうのでしょう。

複雑機構を採用している

もちろん、オーデマ・ピゲの魅力を語るのであれば、機能性の部分も外すことはできません。先ほど、世界三大高級時計ブランドに触れましたが、それに加え、腕時計業界には世界三大複雑機構と呼ばれるセレクションがあります。これは、「トゥールビヨン」「ミニッツリピーター」「パーペチュアルカレンダー」の3つの複雑な機構を指しているでしょう。

まず、トゥールビヨンとは、地球の重力によって時計の精度に悪影響をおよぼさないようするための仕組み、ミニッツリピーターとは、最新技術を使わない、腕時計の原始的な造りによって実現される時刻通知機能を指し、パーペチュアルカレンダーとは、永久に調整の要らないカレンダー表示機能となります。

実は、オーデマ・ピゲには、この複雑機構を搭載していることで知られ、基本的にこの複雑機構が搭載されているモデルは高価なモノばかりですが、オーデマ・ピゲにとって、それは最新機器としての腕時計である前に、複雑機構を導入し続けているという強い誇りをユーザーに感じさせることでもあるのです。

まとめ:オーデマ・ピゲを買える人とは

高級な腕時計を買える人を考えた場合、お金を出しさえすれば大抵のモノは買える、多くの方はそう思っているはずです。しかし、このオーデマ・ピゲのモデルは、そのように単純に片づけられるようなモノではありません。

言ってみれば、お金はあるし、買いたいけど、自分が求めるモノを手に入れられない、そのようなことが普通に起こってしまうブランドなのです。まさに、身に着けることができた腕時計は、ある種のめぐり合わせによるもの

多くの富裕層が、虎視眈々と市場を見つめながら、いつ手に入れることができるかを考え、日々待ち望むほど魅力的な腕時計ブランド。オーデマ・ピゲは、これからも彼らの富の象徴として君臨するのでしょう。

 

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