ロレックスの文字盤は交換できる!その仕組みを元正規店販売員は徹底解説

 

ロレックスの文字盤交換は手軽に時計の雰囲気を変えることができる便利なアフターサービスです。

文字盤のカラーやデザインが変わるだけでまるで新しい時計に生まれ変わります。

かつては規制もそれほど厳しくなく手軽に交換が行えましたが、最近は規制が厳しくなり様々な条件が設けられています。

今回はロレックスの文字盤交換について徹底解説します。

なぜロレックスの文字盤を交換するのか

文字盤交換を検討する理由は大きく二つに分けられます。

  • 経年劣化や損傷によって交換が必要な場合

まず一つ目は経年劣化や損傷によって文字盤の交換が必要となる場合です。

文字盤の損傷は時計の美観だけでなく機能性にも影響を及ぼす可能性があります。

修理見積を依頼した際にオーバーホールと同時に文字盤の交換が必須となる場合があります。

  • 新鮮な気持ちで時計を楽しむため

文字盤交換は手軽に時計の雰囲気を変える手段として注目されています。

新たに時計を購入する必要がないのでコストパフォーマンスも良いです。

またロレックスの品薄状態や一部モデルが手に入りにくい状況から、理想と異なるモデルを購入した直後、希望のカラーに文字盤を交換したいと考える人も多いです。

しかし年々文字盤交換に関する規制が厳しくなっています。

特に人気のあるカラーは交換が不可となることもあります。

これらの規制条件は度々変更されることがあるため、交換を検討する際には随時確認が必要です

ロレックスの文字盤交換の仕組み

出典:ロレックス デイトジャスト - 時を超越したスタイル (rolex.com)

5年間の保証期間中は文字盤交換ができない

2022年5月、文字盤交換に関しての新しいルールが導入されました。

全てのモデルで購入後5年間の保証期間内においては文字盤交換が不可となりました。

これまで文字盤の変更が可能だったモデルでも即時の文字盤交換ができなくなったので、購入時のデザイン選択に慎重な検討が求められます。

購入者は5年経過後に文字盤交換ができるようになりますが、人気のあるカラーや特殊な文字盤に関しては5年経過しても引き続き交換不可というような厳しい条件が続くでしょう。

同一の型番のみの交換

文字盤交換ができるのは同一の型番で取り扱っているカラーデザインのみです。

サービスカウンターには文字盤表があり相互性のある文字盤には変更することができます。

しかし昨今は人気のモデルやカラーに関しては文字盤交換ができません。

例:コスモグラフデイトナ(116500LN/1126500LN)SS 黒⇔白

 オイスターパーペチュアル ターコイズブルー等

交換不可の文字盤については時折条件が変わるので随時確認する必要があります。

ロレックス 文字盤交換の依頼先

store

出典:ロレックス正規品販売店 (rolex.com)

全国の正規店ロレックスービスカウンターで相談し依頼することができます。

お近くの正規店や購入先の正規店で受け付け可能であれば時計を預けた後、日本ロレックスから見積が発行されます。

またロレックスサービスセンター東京・大阪には送付専用の窓口があるのでお近くに正規店がない場合でも交換依頼が可能です。

ロレックスの文字盤交換の費用と納期

文字盤交換の費用

文字盤交換を行うには技術料・文字盤代・文字盤の返却料(2021年から)・針の交換が必要な場合は部品代の費用が掛かります。

またオーバーホールが必要な状態であればオーバーホールを行わなくては文字盤を交換することができないのでオーバーホール料金もかかります。

オーバーホールを同時に行う場合、技術料はオーバーホール代金に含まれます。

昨今はロレックスの価格改定が続いているので、技術料や文字盤代金についても随時確認が必要です。

モデルや文字盤にもよりますがオーバーホールと合わせると、ノーマルなタイプでも平均15万円前後は見積もっておいた方が良いでしょう。

ダイヤモンドやシェル等の文字盤は高額になるので50万円~ほどかかる場合もあります。

いずれも見積が発行されてから交換となるので金額を確認し、よく検討することが重要です。

また2021年以降、新しい規定により日本ロレックスでは文字盤の交換の際、旧文字盤の返却料がかかるようになりました。

  • ノーマル文字盤からノーマル文字盤への交換
旧文字盤の返却料金に文字盤代金の40パーセントが追加で発生
  • ノーマル文字盤からダイヤやシェル文字盤へのランクアップ
旧文字盤の返却料金なし
  • ダイヤやシェル文字盤からノーマル文字盤への交換
旧文字盤の返却料金に文字盤代金の40パーセントが追加で発生

文字盤交換の納期

まずは見積に2週間前後かかります。

日本に在庫があれば一般的にそれほど納期はかかりませんが、オーバーホールと合わせて修理を行うと1か月前後となります。

また国内に在庫がない場合はスイスにオーダーや取り寄せを行うので、そのような場合は納期が未定となるケースもあります。

その際は基本的に時計は預けたままですが、文字盤が納品されるまで時計本体を返却することが可能な場合もあります。

納期や条件等は随時が必要です。

ロレックスの公式以外での文字盤の交換は?

ロレックス公式のアフターサービスではなく民間の修理業者でも文字盤交換や時計のカスタマイズを行っているようです。

しかしロレックス以外で文字盤交換等を行うと正規の保証が受けられなくなったり、純正品ではないとみなされ修理自体も受け付け不可となる場合があります。

特にケース本体の部品交換や改造には注意が必要です。

正規品としての価値を保っていきたいという人は民間の修理業者は避け、正規店やロレックスのサービスカウンターで文字盤交換をすることをお勧めします。

文字盤の交換で価値が下がる?

ロレックス公式での文字盤交換は変更事実だけで時計の価値が下がることはありません。

しかし文字盤のカラーにより人気が異なる場合には査定金額が影響を受ける可能性があります。

人気のあるカラーに変更することで査定金額が上昇することもあるようです。

公式のアフターサービスでは高い品質と信頼性が確保されていますが、民間の修理業者等で交換を行った場合は時計本体の価値に大きく影響します。

カスタム品という扱いになり大幅に査定金額が下がります。

文字盤交換はロレックスの正規店やサービスカウンターで依頼することが重要です。

ベゼルディスクも交換可能

ロレックス GMTマスターII ブラック 16710 X番 【PD】

出典:価格.com - 中古腕時計 れんず ショップ情報 4355 (kakaku.com)

カタログに存在したデザイン

文字盤交換と同様にロレックスでは相互性のあるベゼルディスクが存在する場合、条件の範囲でカラーチェンジが可能です。

例えばGMTマスターの4桁5桁モデル、セラクロムベゼルが導入される前のベゼルディスクはカラーチェンジすることができます。

カラーチェンジが可能かどうか確認する際には、具体的な条件やケース素材に関する要件をサービスセンターと相談することが必要です。

同リファレンスであること

ベゼル交換は同じリファレンスナンバーで相互性のあるベゼルディスクのカラーがある場合に限ります。

最近は同じモデルであってもベゼルカラーが異なる場合、リファレンスナンバーがLNやLV等、はっきり区別されています。

このような場合はベゼル交換をすることはできません。

4桁5桁モデル等の旧型のGMTマスターにおいて、ベゼルディスクの色によるリファレンス番号の変化は発生しないのでベゼルディスクのカラーチェンジをすることができます。

まとめ:ロレックスの文字盤は交換できる!

今回はロレックスの文字盤交換について解説しました。

昨今、文字盤交換に関する条件が状況に応じて随時変わる傾向があります。

急に交換が不可になる場合や価格の改定が生じることもあります。

文字盤交換は時計のカスタマイズやリフレッシュにおいて魅力的なオプションですが、最新の情報を確認した上で検討することが大切です。

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