機械式時計が動く4つの仕組みを学ぼう!意外にシンプルだった!?
意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
腕時計本舗の編集長の前下です!
今回は、意外と知られていない「腕時計の内部の仕組み」について分かりやすくご紹介していきたいと思います!
腕時計は非常に多くの部品でできており、全てを把握するのは非常に困難なので、今回は基本的な機構の解説をしていきます!
機械式時計は大きく分けて以下の4つの機構からできています。
- ①動力機構
- ②輪列機構
- ③脱進機構
- ④調速機構
こうして見ると難しそうですが、
なるべく簡単にわかりやすく説明していきます!
それでは早速、それぞれの仕組みを見ていきましょう!
出典:PICTURES
腕時計を構成する機構① 動力機構
動力機構とは、時計を動かす動力源となる部分で、ゼンマイが巻かれることでここに力がたまっていきます。
リューズと呼ばれるケースの側面にあるネジを巻くと、ゼンマイが巻かれて、それがほどけることで動力が発生する仕組みになっています。
腕時計を構成する機構② 輪列機構
動力機構で発生したゼンマイがほどける力が、1番車→2番車→3番車→4番車へと順に伝わっていきます。
輪列機構は、それらをつなぐ歯車のシステムで、この歯車が分針や秒針を動かします。ちなみに2番車には分針、4番車には秒針が付いており、それらを回転させています。
それぞれの歯車は「カナ」と呼ばれる小さな部品と一体になっており、回転運動は歯車→カナを通して次の歯車に伝わるようになっています。
腕時計を構成する機構③ 脱進機構
脱進機構は、「ガンギ車」と「アンクル」からなる部分です。
ガンギ車とは、ゼンマイの力をアンクルやテンプルに伝える役目を持ちます。
アンクルとは、テンプが生み出す正確なリズムに合わせてガンギ車の動きを制御する部分のことです。テンプはゼンマイの動きをコントロールするためには非常に重要な部分です。
テンプがゼンマイがほどける力をコントロールすることで正確なリズムとなって、分針は1時間で1回転、秒針は1分で1回転しているのです。
腕時計を構成する機構④ 調速機構
テンプはゼンマイの動きをコントロールするための非常に重要な部分です。
右に力がかかると左へ戻ろうとし、左に力がかかると右へ戻ろうとします。これが一定の周期となって左右に振動する力になります。この振動が正確なリズムとなり、ガンギ車を通して正確に輪列構造に伝わって回転速度を一定にコントロールをしている仕組みです。
こうして、テンプがゼンマイがほどける力をコントロールすることで正確なリズムとなって、分針は1時間で1回転、秒針は1分で1回転しているのです。
参考図書
腕時計の基本がわかる教科書
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