世界三大時計ブランドになぜロレックスが入っていないのか?

 

高級腕時計として圧倒的な人気と知名度を誇るロレックスですが

『世界三大時計』と呼ばれているブランドには属していません。

今回は『世界三大時計とはなにか?』『ロレックスは何故入っていないのか?』を解説します。

ロレックスは含まれない、世界三大時計ブランドとは?

世界三大時計とは諸説ありますが一般的に『パテック・フィリップ』『オーデマ・ピゲ』『ヴァシュロン・コンスタンタン』のことを指します。

パテック・フィリップ

出典:Patek Philippe | パテック フィリップ | グランド・コンプリケーション・ブルー文字盤永久カレンダー5327G-001モデル

1839年にアントワーヌ・ノルベール・ド・パテックとフランソワ・チャペックによって設立されたスイスの高級腕時計ブランドです。

のちに時計師のジャン・アドリアン・フィリップが経営に加わり現在の『パテック・フィリップ社』が誕生しました。

職人による伝統的な時計製造技術によって、精巧で複雑な機能を備え、独自のデザインと美しい仕上げで高級感を演出しています。

完全な手作業によって作られ、機械では再現できない高度な技術が用いられています。

永久カレンダートゥールビヨンなど、高度な機能を組み込んだ複雑時計を多く手がけています。

また、伝統と革新を両立させ、独自の研究開発にも取り組んでおり、時計の内部機構やムーブメントの改良、新しい素材の導入に注力しています。

その高い品質とデザインから、パテック・フィリップの時計はコレクションの一部として資産的な価値を持つ投資対象としても注目されています。

また年月が経過した時計も『永久修理』といったように部品が入手困難な場合でも、伝統的な技術とノウハウを活用して再製作し修理を行います。

オーデマ・ピゲ

出典:ロイヤル オーク - 26605CE.OO.1248CE.01 - Audemars Piguet

1875年にジュール・ルイ・オーデマとエドワール・オーギュスト・ピゲによって設立されたスイスの高級腕時計ブランドです。

高度な職人技術と芸術的なデザインを組み合わせて、独自のムーブメントや複雑な機能を備えた時計を作り出しています。

諸説ありますが世界で初めて自動巻きトゥールビヨンの搭載に成功した腕時計ブランドと言われています。

トゥールビヨンは1801年にアブラアン・ルイ・ブレゲによって発明された調速機構です。

この機構は、時計の姿勢の変化による計時の誤差を解消するために設計されました。

調速脱進機を1分間で1回転するキャリッジに収めることで、縦姿勢を保ったまま正確な計時を実現します。

代表モデルに『ロイヤルオーク』などがあります。

ヴァシュロン・コンスタンタン

出典:ヴァシュロン・コンスタンタン フィフティーシックス - 6000E/000R-B488 (vacheron-constantin.com)

1755年にジャン=マルク・ヴァシュロンによって設立されたスイスの高級腕時計ブランドです。

のちにフランソワ・コンスタンタンが加わり、現在の「ヴァシュロン・コンスタンタン」となりました

世界三大時計ブランドの中で最も古い歴史を持つブランドで260年以上もの間、創業一族によって歴史が継承されてきました。

クォーツクライシスと呼ばれる時代において、多くの高級時計ブランドが困難な時期を経験しましたが、ヴァシュロン・コンスタンタンは空白期間を一度も持たずに発展を続けてきた珍しいブランドです。

仕上げの美しさやケース、文字盤の平滑さは、細部までの作り込みによって実現されています。

そのため、品質に対する細やかな配慮が随所に見られます。

数々の複雑機構モデルを展開しており、それらには圧倒的な技術力が駆使されています。

ヴァシュロン・コンスタンタンの工房『レ・キャビノティエ』では、1点制作のユニークピースを顧客に提供しています。

顧客の要望や個性を反映させた特別な時計を制作することで、独自性と美しさを追求しています。

世界三大時計ブランドの共通点

パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンは「世界三大時計ブランド」として知られており、「雲上時計」とも言われています。

世界三大時計ブランドが他の時計ブランドと比べて高みに位置していることを表現しています。

これらのブランドは高級時計を専門に製造し、長い歴史と優れた品質を持っています。

また、複雑機構の開発や精巧な仕上げにも注力しており、伝統と革新をバランス良く取り入れています。

これらの要素が時計愛好家やコレクターにとって特別な価値を持つ要素となっています。

ロレックスが世界三大時計ブランドに含まれていない理由

ロレックスは技術力も高く自社一貫生産のマニュファクチュールですが、複雑機構などの高度な技術に焦点を当てた時計の開発や製造には力を入れていません。

高度な複雑機構の搭載や豪華な外層仕上げは行わず、代わりに信頼性、製造品質、素材の品質、機能性の向上に注力しています。

その結果、ロレックスは『最高の実用時計』として時計製造業界で高い評価を受け、多くの人々に愛されてきました。

ロレックスは伝統的な無駄のない美しい外観を備えており、細部へのこだわりと一貫した品質が特徴です。

歴史的にも正当性があり、世界中に多くのファンがいます。

世界三大時計と比べても知名度と支持率は圧倒的であり、唯一無二の腕時計ブランドと言えます。

世界三大時計ブランドに負けないロレックスの魅力

出典:ロレックス公式サイト - スイス ラグジュアリーウォッチ (rolex.com)

ロレックスは誕生当初から品質向上に力を注ぎ、腕時計として初めてクロノメーターの認定を受けました。

世界初の防水腕時計「オイスター」、自動巻機構「パーペチュアル」、日付表示機能を持つ自動巻腕時計「デイトジャスト」など時計業界に革新をもたらす大きな発明を行いました。

これらの発明は現代の機械式時計の基盤を築き、ロレックスの実力と信頼性を確立しました。

高精度

ロレックスの時計に付いているグリーンのタグは「Superlative Chronometer(高精度クロノメーター)」を意味しています。

このタグは、COSC(スイス公認クロノメーター)の公式認定に加えて、ロレックスが自社内で行う厳格な最終検査をクリアしたことを示しています。

この検査はCOSCの基準よりも厳しい精度要件であり、時計の日差を-2秒から+2秒以内に保証します。

このグリーンのタグが付いているロレックスの時計には、5年間の国際保証が提供されます。

堅牢性

ロレックスは耐久性が重要視されており、過酷な環境下でも性能が低下することなく使えるよう設計されています。

険しい山や深海の潜水だけでなく、衝撃にも耐えるよう厳しい試験を行っています。

防水性能も高く、ダイバーズウォッチ以外のモデルであっても100m防水が標準で備わっています。

ステンレス素材は高品質で耐蝕性に優れた「904Lスチール」を使用しており、加工が難しくコストもかかる素材ですが、マニュファクチュールブランドのロレックスはその使用を可能にしました。

知名度

ロレックスは高級時計の代表的なブランドとして広く認知されています。

創業者のハンス・ウィルスドルフは、ロレックスの信頼性を証明するために様々な歴史的な挑戦に時計を同行させました。

エベレスト登山やマリアナ海溝の海底探検など、過酷な環境下での試験を通じて、ロレックスの耐久性と性能が証明されました。

これらの偉業はロレックスの広告戦略としても活用され、ブランドの知名度を高める役割を果たしました。

現在ロレックスはゴルフ、ヨット、テニス、モータースポーツ、馬術大会などの名だたるスポーツイベントで強い存在感を示しています。

多くの権威あるトーナメントのスポンサーとして活動し、品質、エレガンス、信頼性、そしてパイオニア精神を体現しています。

希少性

ロレックスの人気は世界的に過熱しており、需要と供給のバランスが崩れています。

世界三大時計ブランドに比べても製造数は多いはずですが、その人気から一部モデルは入手困難となっています。

現在人気モデルを入手するために正規店を巡る「ロレックスマラソン」や「デイトナマラソン」といった言葉がSNS上で話題になっています。

実際に毎日多くのお客様が店舗を訪れ、問い合わせも殺到しています。

需要が高い一方で流通量が少ないため、中古市場ではプレミア価格がつくなど、ロレックスの希少価値はますます高まっています。

世界三大時計ブランドに負けないロレックスのおすすめモデル5選

ロレックス コスモグラフデイトナ 126519LN

出典:ロレックス コスモグラフ デイトナ ウォッチ:18 ct ホワイトゴールド - m126519ln-0006 (rolex.com)

定価:¥3,815,900(税込)

オイスターフレックスブレスレットを備えた18金ホワイトゴールドのコスモグラフ デイトナです。

このブレスレットはロレックスが開発し特許を取得しています。

メタルブレスレットの強度とエラストマーストラップの快適性を組み合わせたものです。

ブレスレットは2つの柔軟性のあるメタルブレードを使用し、高性能なブラックエラストマーでコーティングされています。

内部にはクッションがあり、誤って開くのを防ぐセーフティキャッチ付きのオイスターロッククラスプも備えられており、快適性が向上しています。

またロレックスのグライドロックエクステンションシステムにより、ブレスレットの長さを微調整することも可能です。

現在はディスコンになっていますが、隕石を使用したメテオライトの文字盤が非常に人気がありました。

コスモグラフ デイトナは、耐久レースを走るドライバーのためのツールとして開発されました。

ストップウォッチ機能で経過時間を計り、トレードマークであるタキメーターベゼルで平均速度を読み取ることができます。

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ロレックス スカイドゥエラー 336934

出典:ロレックス スカイドゥエラー ウォッチ:オイスタースチール&ホワイトゴールド - m336934-0005 (rolex.com)

定価:¥1,857,900(税込)

スカイドゥエラーはオフセンターディスクによる24時間表示を備えており、第2のタイムゾーンの時刻を簡単に確認することができます。

さらに、瞬時に変わる年次カレンダーが搭載されています。

サロスの年次カレンダーは特許を取得した独創的なメカニズムを使用しており、30日と31日の月を自動的に区別し、年間を通して正確な日付を表示します。

(2月は28日または29日しかないため修正が必要)

また、ダイアルの外周には12個の小窓があり、月を表示することができます。

スカイドゥエラーは、忙しい旅行者や国際的なビジネスマンにとって非常に便利な腕時計となっています。

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ロレックス ディープシーチャレンジ 126067

価格:¥3,093,200(税込)

ジェームズ・キャメロンがマリアナ海溝に潜航した際に同行していた試作モデル、ロレックス ディープシー チャレンジからインスピレーションを受けています。

確かな性能と快適性を提供するために設計されており、ロレックスでは初めてグレード5のチタン合金であるRLXチタンで製造されています。

ディープシー チャレンジにはヘリウム排出バルブとリングロック システムが搭載されており、フリーダイビングからサブマーシブルダイビング、高圧室、さらには驚異の水深11,000 m(36,090フィート)という超深海まで、あらゆる環境でダイバーに同行することができます。

ディープシー チャレンジは、どんな状況でも圧力を利用して最大限のパフォーマンスを発揮します。

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ロレックス デイデイト36 128238

出典:ロレックス デイデイト 36 ウォッチ:18 ct イエローゴールド - m128238-0071 (rolex.com)

価格:お問い合わせ

デイデイトはロレックスの曜日表示機能を持つモデルです。

18 金 イエロー、ホワイト、エバーローズゴールドまたはプラチナの貴金属のみで製造されている特別なシリーズです。

ロレックスの「最上位モデル」とも言われており、その地位を築いてきました。

ターコイズダイアルは、ロレックスのデイデイト 36モデルで使用される特徴的なダイアルです。

18 金のアワーマーカーに32個のダイヤモンドが施されており、さらにローマ数字のVIとIXには24個のダイヤモンドが配置されています。

ターコイズは地球上で数カ所にしか存在せず、何千年も珍重された特別な色合いです。

ロレックスがターコイズを選んだ理由は、その美しい構造や特徴、そして独特なブルーの色がイエローとホワイトゴールドと完璧に調和するからです。

ターコイズは、デイデイト 36のゴールドまたはプラチナモデルのみに使用されています。

ロレックス パーペチュアル1908 52508

出典:ロレックス 1908 ウォッチ:18 ct イエローゴールド - m52508-0006 (rolex.com)

定価:¥2,619,100(税込)

2023年に新しく発表された1908のダイアルデザインは、ロレックスの初代オイスター パーペチュアルのクラシックな要素を再解釈したものです。

このダイアルには、アラビア数字の3、9、12が配置されており、6時位置にはスモールセコンドが表示されています。

ファセット加工が施されたゴールドのアワーマーカーは、異なるスタイルの2つの針である両刃の剣形の分針と円形の時針と見事に調和しています。

1908のモデルでは、デュアルクラスプとして知られる2つのブレードを持つ尾錠が使用されており、ブラックまたはブラウンのアリゲーターレザーストラップにはグリーンのライニングが施されています。

これらは、クラシックなデザインと現代的なスピリットを融合させており、ロレックスの伝統と革新の絶妙なバランスを表現しています。

まとめ:世界三大時計ブランドになぜロレックスが入っていないのか?

世界三大時計のブランドは、長い歴史や、複雑な機能、芸術性に焦点を当てています。

一方ロレックスは、堅牢性、実用性、耐久性に重点を置いた時計を提供することで知られています。

これらのブランドは、それぞれ異なるコンセプトや価格帯を持っており、時計愛好家や顧客の好みやニーズに応じて選ばれています。

時計のブランドの歴史を調べることは、そのブランドの背景や価値観を理解する上で重要です。

それによって、時計選びがより楽しくなり、自分に合った時計を見つけることができるでしょう。

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