ロレックスの購入制限とは?元正規店販売員が徹底解説

 

近年ロレックスの需要が高まり、正規店では品薄状態が続いています。

そこで数年前から正規店での購入を制限する取り組みが始まりました。

SNS等では「懲役」と揶揄されているロレックスの購入制限ですが

「そもそも購入制限とは?」「抜け道はあるの?」等の疑問を元正規店販売員が徹底解説します。

ロレックスの購入制限とは?

ロレックスの購入制限の実態

2019年11月から全国のロレックス正規販売店において指定モデルの購入制限が導入されました。

  • 再購入の制限

購入制限が適用されるのはロレックス正規代理店が指定した特定のモデルのみです。

同一リファレンス番号の商品については購入後5年以内の再購入ができません。

別のリファレンス番号のモデルについては購入後1年以内の再購入ができません。

  • 身分証明書の提示

指定モデルの購入時には顔写真入りの公的機関発行の身分証明書を提示する必要があります。

指定モデルに関しては全国のロレックス正規代理店で情報を共有している為、制限期間内は購入することができません。

  • 指定モデル変更に対する同意

指定モデルは予告なく変更される場合があります。

購入後に指定モデルとなった場合も制限が適用されます。

また指定モデルがモデルチェンジした場合、後継モデルは同一モデルとして5年間の購入制限が適用されます。

なぜロレックスの購入制限が始まったのか

ここ数年はロレックス人気が過熱しており、需要と供給のバランスが崩れています。

人気モデルは予約や取り置き等ができない為、ロレックスを正規店で手に入れるには通称「ロレックスマラソン」と呼ばれる正規店の巡回が必要です。

人気モデルは競争率が高く、入手困難な状況なので中古市場では価格が急騰しています。

このような状況下でロレックスはファンだけでなく転売屋も多く訪れる人気アイテムとなっています。

転売屋は高い利益を得ることが可能であり、人気モデルを複数購入するなどの買い占め行為も多々ありました。

購入制限を導入することでより多くの人が商品を手にすることができ、転売屋の活動を制限することができます。

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ロレックスの購入制限がかかっているモデル

コレクション 品番 素材 仕様
コスモグラフデイトナ

116500LN

126500LN

SS ホワイト/ブラック
シードゥエラー 126600

SS

ブラック
ディープシー

136660

SS ブラック/Ⅾ₋ブルー
ディープシーチャレンジ 126067 RLXチタン ブラック
サブマリーナー 124060 SS ブラック
サブマリーナーデイト

126610LN

126610LV

SS

ブラック/ブラックベゼル

ブラック/グリーンベゼル

GMTマスターⅡ

126710BLNR

126710BLRO

126720VTNR

SS

ブラック/ブルー&ブラックベゼル

ブラック/ブルー&レッドベゼル

ブラック/グリーン&ブラックベゼル

 

エクスプローラー36 124270 SS ブラック
エクスプローラー40 224270 SS ブラック
エクスプローラーⅡ 226570 SS

ホワイト/ブラック

エアキング 126900 SS ブラック
ヨットマスター42 226627 RLXチタン ブラック/ブラックベゼル

ロレックスの購入制限モデル:1.コスモグラフデイトナ 126500LN

出典:ロレックス コスモグラフ デイトナ ウォッチ:オイスタースチール - m126500ln-0001 (rolex.com)

定価:¥1,974,500(税込)

2023年のモデルチェンジで登場したコスモグラフデイトナ。

コスモグラフ デイトナは耐久レースを走るドライバーのためのツールとして開発されました。

ストップウォッチ機能で経過時間を計り、トレードマークであるタキメーターベゼルで平均速度を読み取ることができます。

旧型と比較するとデザインに大きな変更は見られませんが、細部に微調整が加えられています。

新作の国内入荷情報がまだ確定していない状況であるため今後の展開に注目が集まることでしょう。

正規店では入手困難な状況が続くことが予想されます。

旧モデルも最近まで入荷し販売実績があるので、旧作、現行モデル共に購入制限の対象となっています。

ロレックスの購入制限モデル:2.サブマリーナーデイト 126610LN

出典:ロレックス サブマリーナー デイト ウォッチ:オイスタースチール - m126610ln-0001 (rolex.com)

定価:¥1,344,200(税込)

300m防水のダイバーズウォッチです。

視認性を重視しており、セラミック製セラクロムベゼルインサートとルミネッセンスを施した大きなアワーマーカーが特徴的です。

ゼロマーカーには夜光素材のカプセルが配置され、暗闇でもはっきりと見ることができます。

ダイバーズウォッチではありますがプライベートはもちろん、ビジネスシーンなど幅広い場面で活躍することができます。

サブマリーナーに関してもSSモデルは全て制限対象です。

ロレックスの購入制限モデル:3.GMTマスターⅡ 126710BLNR

出典:ロレックス GMTマスター Ⅱ ウォッチ:オイスタースチール - m126710blnr-0002 (rolex.com)

定価:ジュビリーブレスレット¥1,426,700(税込)オイスターブレスレット¥1,399,200(税込)

ブラックダイアルとブルー / ブラックのセラミック製セラクロムベゼルインサートを備えたGMTマスターⅡです。

通称「青黒モデル」「バットマン」などと言われています。

象徴的な2色の両方向回転ベゼルには、24時間目盛り入りセラクロムベゼルインサートが備わっています。

GMTマスターⅡに関してもSSモデルは全て制限対象モデルです。

ロレックスの購入制限モデル:4.ディープシー 136660

出典:ロレックス ロレックス ディープシー ウォッチ:オイスタースチール - m136660-0004 (rolex.com)

定価:¥1,851,300(税込)

水深3,900 m (12,800フィート)の防水機能を持つダイバーズウォッチです。

特許を取得した44mmのケース構造は非常に耐圧性の高く、ドーム型の厚みがあるサファイアクリスタル、窒素合金スチール製の耐圧リング、そしてRLXチタン製のバックケースで構成されています。

高い水圧耐性を実現するために時計本体は分厚くなっているため、日常の使用にはやや不便を感じるかもしれません。

購入制限対象ではありますが需要は他のモデルと比べると低く、比較的購入しやすいモデルです。

ロレックスの購入制限モデル:5.エクスプローラー 224270

出典:ロレックス エクスプローラー 40 ウォッチ:オイスタースチール - m224270-0001 (rolex.com)

定価:¥1,002,100(税込)

2023年の新作モデルのエクスプローラー40です。

エクスプローラーは探検家の為の時計と言われており、頑丈なケースと極限状況でも見やすいダイアルを搭載しています。

ロレックスのエントリーモデルとしても人気のあるモデルです。

シリーズ最大の39mmが2021年に廃盤となり、それ以降は36mmと従来の小型化にモデルチェンジしていました。

しかし今回は新たに40mmの大型サイズが登場しました。

36mm、40mmサイズどちらも制限対象モデルです。


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ロレックスの購入制限に抜け道はある?

正規店以外で購入する

正規店以外で購入することで制限を回避することが可能です。

購入制限は全国のロレックス正規代理店での取り組みなので中古販売店や並行輸入品店ではこの制限は適用されません。

ただしこうした店舗で購入する際には定価以上の価格で取引されることが一般的です。

また正規店においても一部の抜け道が報告されています。

例えば家族名義で購入する、会計時に第三者を呼ぶなどの手段を使って制限を回避することができる場合があります。

ただしこれらの行動は店舗の判断によっては購入が拒否される可能性もあります。

さらにこうした行動が発覚すると、正規店のブラックリスト入りや信頼を失うリスクも考えられます。

購入制限を回避する抜け道があったとしても、必ずしも購入できるとは限らない上に信頼を失う可能性があるので慎重な判断とリスクの認識が必要です。

対象外のモデルを購入する

対象モデル以外は制限の影響を受けずに購入することが可能です。

正規店であっても、対象外のモデルを購入すれば問題ありません。

オイスターパーペチュアルやデイトジャスト、制限モデルのゴールド素材などは対象外です。

またレディースモデルは制限モデルではないので購入可能です。

ロレックスの購入制限の不正な抜け道に注意

購入制限を回避するために転売屋等が人を雇い購入代行をさせて、その対価として報酬を支払うという行為が行われています。

特にソーシャルメディアのダイレクトメッセージなどを通じて「ロレックスを購入してくれる方に報酬を支払います」といった案内が送られているようです。

このような行為に関与することは法的なリスクを伴うだけでなく、詐欺被害などのトラブルに巻き込まれるリスクがあります。

ロレックスに関連する詐欺被害やトラブルが多発しているため、怪しいダイレクトメッセージには十分な注意が必要です。

まとめ:ロレックスの購入制限とは

今回はロレックスの購入制限の概要と実態を解説しました。

昨今はロレックスを複数購入するファンも多く、購入制限を「懲役」と表現している人もいるようです。

しかし購入制限があることで本当にロレックスを手に入れたい人にチャンスを与え、同時に複数買いの転売行為や過剰な需要に対処することができます。

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