ロレックスの価格高騰はいつまで続くのか?元正規店販売員が今後の動向を考える
近年ロレックス人気が過熱しており、二次流通においての価格が大幅に高騰している状況です。
また定価自体も年々上昇しており「あの時ロレックスを買っておけばよかった」なんて声も沢山聞きます。
正規店でなかなか購入できない現在の状況から価格の安定を望む声もありますが、資産として所有する人々は価格の下落を望まないでしょう。
ロレックスの価格高騰はいつまで続くのか?元正規販売員が今後の動向を考えます。
ロレックスが高騰している理由
世界的な品薄
ロレックスは品質と信頼性、そしてブランドが持つステータス性から世界中で高い人気を誇る高級腕時計ブランドです。
需要が供給を上回る状態で、近年は常に品薄となっています。
特に人気のあるモデルは正規店での購入が難しくなり、希少性が高まった結果、市場価格が急上昇しています。
更に2019年末に発生した新型コロナウイルスによって製造工場の一時閉鎖や生産の中断が発生しました。
これによりロレックスの需要と供給の不均衡が一層拡大しました。
ロレックスの人気モデルは投資家や転売屋にとっても魅力的な商品です。
市場で高値で取引されることによって正規店での需要を一層刺激しています。
既存モデルの廃番
ロレックスの二次流通における価格は、既存モデルの廃番や新作モデルの発表に大きく影響されます。
廃盤モデルは希少性が高まるため価格が上昇することがあります。
また新作モデルに関しては注目度が高く、需要が非常に高まります。
特に希少なモデルや人気の高い新作モデルに関しては高値で取引されます。
ロレックスは年に一回、新作を発表し技術やデザインをアップデートすることでファンを魅了し続けています。
定価の上昇
ロレックスは定期的に価格改定を行い、近年は値上げし続けています。
これはブランドのイメージを維持し、ブランド価値や品質の低下を防ぐための戦略の一部であると考えられます。
価格改定に伴い需要が抑えられるどころか、ロレックス人気は年々過熱しています。
このような状況下では市場価格がどんどん吊り上げられます。
またロレックスはセールやアウトレット販売を行わないことで、ブランド価値を高め希少性を維持しています。
ロレックスの高騰はブランドの需要、希少性、価格改定など、複数の要因が組み合わさって生じています。
価格高騰が著しいロレックス人気モデル
コスモグラフ デイトナ レインボー 116595RBOW
出典:116595RBOW コスモグラフ デイトナ レインボー|ロレックス| 「宝石広場」 - RX2785 (housekihiroba.jp)
価格:問い合わせ
ロレックスは「シークレットモデル」と呼ばれている一般のカタログには含まれない特別なコレクションを用意しています。
これらのモデルは生産個数も限られておりVIP顧客向けに販売され、非常に希少で入手が難しい商品となります。
特に2018年のバーゼルワールドで発表されたデイトナレインボーは多くの注目を浴びました。
デイトナの象徴であるタキメーターベゼルが通常のダイヤモンドではなく、36石のバゲットカットサファイアでレインボーカラーにセッティングされています。
アワーインデックスにはベゼルのカラーに合わせたサファイアがセッティングされ、ラグやリューズガードにもラウンドブリリアントカットのダイヤモンドが施されています。
ダイアル全面にダイヤモンドが施されているモデルや、ブレスにもダイヤモンドがあしらわれているモデルなどがあります。
ユーチューバーのヒカキンさんが並行品店で5980万円で購入したデイトナ レインボー フルダイヤモンド(販売当初の定価おおよそ1200万円~)が1億円~にまで高騰したことは有名な話です。
二次流通の価格は市場の需要と供給に応じて常に変動しており、非常に高額になることがあります。
コスモグラフデイトナ 116506
出典:ロレックス ROLEX コスモグラフ デイトナ 126506 新品 時計 メンズ :rx2008:ジャックロード - 通販 - Yahoo!ショッピング
価格:問い合わせ
2023年にモデルチェンジし話題となったデイトナ アイスブルー。
ロレックスでは珍しいチェリーニプリンス以降のシースルーバック仕様です。
定価は¥10,178,300ですが2023年11月時点では¥21,000,000となっており大幅に価格が高騰しています。
旧作の116506に関しては発売から数年は価格が安定していましたが、2020年以降は価格が著しく高騰しています。
生産数も限られており、正規店では入手困難な状況が続くでしょう。
コスモグラフデイトナ 116508
出典:ロレックス ROLEX デイトナ コスモグラフ 116508 ブライトグリーン文字盤 新品 腕時計 メンズ :W233890:ジェムキャッスル ゆきざき - 通販 - Yahoo!ショッピング
価格:問い合わせ
2023年に廃盤となったコスモグラフデイトナ ブライトグリーン。
鮮やかなグリーンの文字盤が特徴でその美しいデザインから多くのファンを魅了しました。
2018年頃までは価格の高騰は見られず正規店においても予約を受け付けていましたが、徐々に入手困難となりプレミア価格となりました。
生産終了に伴い価格の高騰は著しく、定価¥4,464,900(2022年)のところ2023年11月現在¥14,800,000となっています。
ロレックスの価格高騰はいつまで続くのか?
ロレックスの価格高騰は続く?
二次流通においての価格高騰は需要と供給に大きく影響され、さまざまな要因が絡み合っています。
人気モデルの供給が大幅に増加すれば価格の高騰が収束する可能性があります。
しかし大幅な増産に関してはブランディングの観点から考えると慎重になるはずです。
その為、ロレックスの高い需要が続いている限りは価格高騰は持続するでしょう。
また経済の変動、政治的な出来事、通貨の価値変動などがロレックスの価格に影響を与えます。
価格動向は予測が難しいものですが、ロレックスはブランディングやマーケティングに優れているため、高級腕時計市場での強固な地位を保つでしょう。
ロレックスの価格が下がる可能性は?
2022年春頃に一部のモデルで価格が下落する事例がありました。
新型コロナウィルスの影響によって滞っていた生産が回復したことや、価格改定によりロレックスの需要が一時落着いたことなどが考えられます。
しかしこの下落は以前の異常な高騰から一定の落ち着きが戻った程度のものであり、依然としてロレックスの価格帯は高いままです。
2023年にも価格改定が行われましたが注目度の高い新作モデルの発表もあり、ロレックスの正規店は連日多くの人で賑わっています。
近年の価格高騰は異常事態であり、転売屋の増加や正規店での入手困難な状況が問題視されています。
現在進行中であるロレックスの新たな工場が建設され、供給が増加した場合は二次流通の価格に影響を与えるでしょう。
価格の適正化に向けた措置が取られることで、市場全体に健全な状況が築かれることが期待されます。
ただし新工場に関する詳細や増産計画についてはまだ公には発表されていないため、具体的な影響は明らかではありません。
一方でロレックスの人気は安定した資産価値が一因となっており、価格が下がることを望まないコレクターや投資家も存在します。
意図的な品薄商法は行っていないとされていますが、ロレックスはブランドイメージや希少性を維持するために慎重なアプローチをとっており、価格の急落を防ごうとする可能性が考えられます。
正規店での入手困難な状況に不満を持つ顧客も多いですが、ロレックスの国内売り上げが過去最大の利益を上げていることからも、ブランディング戦略が成功していることが示唆されています。
今後も価格の大幅な下落は考えにくいでしょう。
価格の変動は世界情勢にも影響されるため、不確かな要素も多く含まれています。
ロレックスの価格動向は今後も注目していきましょう。
高騰の流れから読むロレックスの売り時とは?
現在人気モデルの買取相場は定価よりも大幅に高騰しています。
年代物に関してもロレックスというだけで安定した資産価値があるでしょう。
時計を利益化したいのか、新しいモデルに移行したいのか、目的によって売り時が異なります。
現金化が目的であれば価格が高騰している現在は売り時と言えます。
一方で正規店においてロレックスが入手困難な現状で安易に手放してしまうのはリスクもあります。
正規店での入手が難しい現状では、次のモデルを手に入れることが難しい場合があります。
特に人気モデルは依然として入手困難な状況であり、必ず購入できるという保証はありません。
また投資目的の場合は今後さらに価格が高騰することも考えられます。
ロレックスの需要と供給に関する要因は変動する可能性があるため、価格の動向を予測することは難しいです。
個人の目的やライフスタイルに合わせて最適な選択をすることが大切です。
まとめ:ロレックスの価格高騰はいつまで続くのか?
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