ロレックスの不人気モデルTOP8!元正規店販売員が厳選
ロレックスという名を聞けば多くの人がその名声と品質の高さを思い浮かべるでしょう。
どのモデルも一流の職人技術で作られ、高い評価を得ています。
しかしそんなロレックスにも人気の高いモデルがある一方で、市場での需要が限られているモデルも存在します。
今回は元正規店販売員が厳選した不人気モデルTOP8をご紹介します。
それぞれのモデルが持つ魅力とともに、不人気となってしまった理由についても深掘りしていきます。
ロレックスの不人気モデルの特徴
中古市場で需要が低い
ロレックスの不人気モデルは中古市場での需要が低いという特徴があります。
これらの時計は人気のあるモデルと比較して購入者からの関心が薄いため、中古市場においても売買の機会が少なくなりがちです。
デザインやサイズ、素材が一般的な好みに合わないことや、資産性の低さが需要を抑制する要因となります。
中古市場での需要が少ないと、そのモデルの市場価値が低下します。
ロレックスを購入する人々は時計の資産性を重要視することが多いため、中古市場での需要がモデルの人気、不人気に直接影響を与えます。
正規店でも容易に購入できる
近年ロレックス人気の過熱から、需要と供給のバランスが崩れ、正規店での在庫が品薄状態になることがよく見られます。
特に人気モデルは非常に高い需要があるため、正規店での購入が困難になりロレックスマラソンと呼ばれる、複数の店舗を何度も訪れるという行動が必要になることもあります。
しかし不人気モデルに関しては正規店でも比較的簡単に購入できるのが現状です。
人気モデルに比べて需要が低く、在庫が余りがちであることが主な理由です。
そのため希望のモデルが手に入らない場合、販売員から不人気モデルが代替品として案内されることが多くなります。
不人気モデルは手に入れやすいという点ではメリットがありますが、需要の低さから資産価値やリセールバリューに影響を及ぼす可能性があります。
買取価格が低い
ロレックスのモデルにおいて人気、不人気を決定づける最大の要因は資産価値、すなわちリセールバリューです。
たとえばコスモグラフ デイトナのステンレスモデルは常に定価を上回る買取価格で取引されており、その高いリセールバリューが人気を支えています。
これに対して不人気モデルは中古市場での需要が低いため、買取価格も低くなる傾向があります。
需要が低いモデルは中古市場での再販価値が期待できないため、時計店や買取業者はリスクを避けるために買取価格を抑えることが多いです。
その結果、所有者が時計を売却する際に得られる金額が少なくなり、資産としての価値が低下します。
買取価格が低いことは需要を減少させ、モデル自体の評価が低くなるという悪循環を引き起こします。
このように買取価格の低さがモデルの不人気を助長する一因となっています。
ロレックスの不人気になってしまう理由
機能が使いにくい・ニッチである
ロレックスの不人気モデルが生まれる理由の一つはその機能が使いにくい、またはニッチであることです。
たとえばヨットマスターⅡはヨットレースに対応した「カウントダウン機能」を搭載しており、10分から1分間のカウントダウンが可能です。
この機能は各レースの公式スタートルールに従って正確に時間を計測できる優れた機能ですが、実際にその機能を使う機会は限られており、一般ユーザーにとっては過剰な仕様と感じられることがあります。
またダイバーズウォッチの一つであるディープシーは水深3,900mまでの防水性能を誇りますが、大きなサイズと特殊な性能から日常使いには不向きとされ、一本目の時計として選ぶ人は少ないです。
これらの要因により特定のモデルはニッチすぎて市場での人気を得にくく、一本目に選ぶ時計としては不人気モデルとして位置づけられることがあります。
価格が高すぎる
高価格帯のモデルは購入できる人が限られており、一般的には需要が少ないことがあります。
例えばデイデイトシリーズは18金のイエローゴールド、ホワイトゴールド、エバーローズゴールド、またはプラチナといった貴金属のみで製造されている特別なシリーズです。
このシリーズはロレックスの「最上位モデル」として知られていますが、特にダイヤモンドを多く使用した華やかなモデルなどは500万円以上の高価格帯です。
近年は希望のモデルの代わりにこういったモデルが案内されたという正規店での体験談も多いですが、多くの人が購入を見送っているそうです。
一般的なユーザーにとっては手が届きにくく、需要が限られることから不人気モデルとして扱われることがあります。
ロレックスらしくないデザイン
ロレックスは長年変わらないデザインと伝統を大切にしてきたブランドであり、そのクラシックなスタイルは流行り廃りに左右されない強みを持っています。
しかし現行モデルのエアキングのように比較的新しいデザイン性やカラーリングを採用したモデルは従来のロレックスのイメージとは異なり、保守的なファン層から敬遠されることがあります。
これに対してエクスプローラーやサブマリーナーなどの伝統的なモデルは変わらないデザインと確固たるアイデンティティにより、高い人気を維持しています。
特に初めてロレックスを購入する人はロレックスの王道モデルを求める傾向が強く、人気モデルに需要が集中しやすいです。
ロレックスの不人気モデルTOP8
ロレックスの不人気モデル 8位 オイスターパーペチュアル34
価格:¥998,000(税込) 2024年9月時点
オイスターパーペチュアルは時刻表示機能のみのシンプルなシリーズであり、ロレックスの入門編として広く知られています。
そのシンプルさと機能性から初めてロレックスを購入する方や仕事用のセカンド時計として選ぶ方に支持されており、使い勝手の良さが大きな特徴です。
しかし現在の市場では36mmや41mmのモデルに人気が集中しており、34mmサイズは需要が少ないのが現状です。
34mmサイズのオイスターパーペチュアルは男性にとってはやや小ぶりなサイズ感であり、この点で好みが分かれることが多いです。
一般的に時計のサイズはファッションやトレンドに影響されやすく、特に最近では大きめの時計が好まれる傾向があります。
さらに36mmや41mmのオイスターパーペチュアルはターコイズブルーやグリーンなどの個性的な色の文字盤が発表され、シンプルでありながらも遊び心を感じさせるデザインが多くのユーザーに支持されています。
これらのカラーリングは従来の時計愛好家だけでなく、ファッションに敏感な層にも人気を博しています。
この人気ぶりは時計の入手が困難になるほどで「ロレックスマラソン」と呼ばれる、複数の店舗を訪れて在庫を探し求める行動をとる人々が増えているほどです。
一方で34mmサイズのオイスターパーペチュアルはこれまでのロレックスの伝統を踏まえたシンプルでオーソドックスな文字盤の展開にとどまっており、そのデザイン性が他のサイズと比較して目立ちにくいという点があります。
時計の大きさだけでなく、デザインの保守性も相まって34mmサイズは他のモデルに比べて人気が低い状況となっています。
その結果、34mmサイズのオイスターパーペチュアルは相対的に不人気なモデルと見なされます。
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ロレックスの不人気モデル 7位 ディープシー
出典:GINZA RASIN 楽天市場店 (rakuten.co.jp)
価格:¥1,864,000(税込) 2024年9月時点
2008年に発表されたディープシーは深海探検のために誕生したロレックスの伝統を受け継ぐモデルです。
この時計はリングロックシステムを搭載し、水深3,900m(12,800フィート)までの防水性能を誇ります。
この性能はスキューバダイビングにおいても人間が生存できない深度であり、ロレックスが自らの技術的限界に挑んでいることを象徴しています。
さらに60分目盛り入りセラクロムベゼルインサートを備えた逆回転防止ベゼルやクロマライトディスプレイといった機能も搭載されており、極限の水深に挑むダイバーにとって理想的なパートナーとなるよう設計されています。
しかしながら、その優れた機能と耐久性にもかかわらず一般的な日常使いには不向きとされ、不人気モデルの一つとされています。
まず、44mmという大きなサイズ感と非常に分厚いケースが特徴であり、ビジネスシーンでの使用には適さないものにしています。
そのため一本目の時計として選ばれることは少なく、特定の用途に限定される傾向があります。
また特殊な性能を持つ一方で、その性能が実際に活用される機会が限られているため、一般的なユーザーにとってはオーバースペックと感じられることが多いです。
ディープシーはロレックスファンやダイビング愛好者には評価されるものの、広く人気を得るには至っていないのが現状です。
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ロレックスの不人気モデル 6位 シードゥエラー
出典:GINZA RASIN 楽天市場店 (rakuten.co.jp)
価格:¥1,980,000(税込) 2024年9月時点
サブマリーナーのような汎用性のあるデザインを求める人々や、ディープシーのような極限性能を追求する愛好家たちの間でシードゥエラーの存在感は薄れてしまいがちです。
そのためシードゥエラーはロレックスのラインアップの中では不人気モデルと位置付けられているのが現状です。
シードゥエラーは1967年に長時間の水中任務を遂行するために開発されました。
その後、コメックス社との密接なパートナーシップにより性能が向上し、現在では1,220m(4,000フィート)までの防水性能を誇ります。
このモデルは飽和潜水のために特別に設計されており、ヘリウム排出バルブを搭載することで潜水士が浮上時に減圧する際の圧力に耐えることができます。
これは深海探査の最終段階である海面への帰還時に重要な機能であり、シードゥエラーはその設計理念と技術力を象徴しています。
しかしシードゥエラーはサブマリーナーとディープシーの中間的な立ち位置にあるため、その人気は限定的です。
サブマリーナーはロレックスのダイバーズウォッチの中で最も広く支持されており、洗練されたデザインと高い汎用性が一般層に人気です。
一方、ディープシーは極限的な防水性能と堅牢さから、一部のマニア層には支持されています。
このような背景からシードゥエラーは中途半端な位置づけと見なされることが多く、その結果一般的なユーザーにはあまり注目されていません。
しかし希少なアンティークモデルはコレクターやマニアにとって非常に価値が高く、市場での価格も急騰しています。
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ロレックスの不人気モデル 5位 エクスプローラーⅡ
価格:¥1,749,000(税込) 2024年9月時点
エクスプローラーⅡはオレンジ色の時針と目盛り入りベゼルを備えた24時間表示機能を持ち、着用者が昼夜をはっきりと区別できるように設計されています。
この機能は洞窟のような常に暗い環境や太陽が昇ることも沈むこともない極地など、時間の判別が難しい場所での探検において不可欠な情報を提供します。
またエクスプローラーⅡは日付表示機能も備えており、昼夜の明確な区別のない完全に孤立した状況下で特に役立つ設計です。
ロレックスはエベレスト遠征など多くの冒険に関与し、これらの経験から得たフィードバックを基にエクスプローラーやエクスプローラーⅡといったモデルを開発しました。
エクスプローラーはシンプルな3針時計でロレックスの入門モデルとしても人気があります。
しかしエクスプローラーⅡは特別な機能とデザインが理由でエクスプローラーに比べると人気が低い傾向にあります。
洞窟探検家や火山学者など特定の専門的なニーズを持つユーザーにとっては実用的なオプションですが、一般的な使用にはエクスプローラーで十分であり広く受け入れられることは少ないです。
そのためエクスプローラーⅡは特定のニッチな市場に向けたモデルとしての位置づけとなり、ロレックスの中でも不人気モデルの一つとされています。
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ロレックスの不人気モデル 4位 ミルガウス
出典:GINZA RASIN 楽天市場店 (rakuten.co.jp)
価格:¥1,596,000(税込) 2024年9月時点
2023年にミルガウスはディスコン(生産終了)となり、ロレックスの公式ホームページから姿を消しました。
生産終了後、価格の上昇が見られましたが製造期間中は特徴的なデザインと限定的な性能から他のロレックスモデルに比べて人気が高いとは言えず、正規店での購入も比較的容易でした。
ステンレス素材のプロフェッショナルモデルの中では最も入手が容易であったとも言えます。
ミルガウスは医師や研究者、発電所などの特殊な環境下での使用を想定して設計されたモデルです。
通常の機械式腕時計が50〜100ガウスの磁力に影響を受けるのに対し、ミルガウスは1000ガウスもの耐磁性を備えています。
この優れた耐磁性はロレックス独自の技術によって実現されており、オイスターケース内に磁気シールドを装備するほか、ムーブメントの主要部品には耐磁性素材であるパラクロム・ヘアスプリングが使用されています。
ミルガウスは特許取得された磁気シールドが強磁性合金から作られていることなどロレックスの技術革新が結集したモデルとして知られています。
しかしその特殊な性能とデザインから一般的な使用者にはあまり受け入れられていません。
日常生活において1000ガウスの耐磁性が必要とされる場面は少なく、限定された需要しか持たないのが現状です。
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ロレックスの不人気モデル 3位 デイデイト
出典:ジェムキャッスルゆきざき (rakuten.co.jp)
価格:¥16,800,000(税込) 2024年9月時点
デイデイトは豪華さと高い価格ゆえに、一部の購買層には敬遠されることがあり、他のロレックスモデルに比べて不人気モデルと見なされることがあります。
1956年に発表され、日付とフルスペルの曜日を表示するロレックスの象徴的な腕時計です。
このモデルは貴金属のみで製造され、世界中の政治家や指導者、先見者たちに愛用されてきました。
貴金属モデル限定の象徴的なプレジデントブレスレットが備わっており、アメリカの大統領が使用していたことから“プレジデントに愛用される時計”としても広く知られるようになりました。
ロレックスの不人気モデル 2位 チェリーニ
出典:ジェムキャッスルゆきざき (rakuten.co.jp)
価格:¥2,750,000(税込) 2024年9月時点
チェリーニは薄型でエレガントなデザインが特徴のドレスウォッチとして知られています。
革ベルトとゴールド素材のバックルが高級感を演出し、特別な場にふさわしい洗練されたスタイルが魅力です。
薄型を実現するためにクォーツや手巻き機構が採用されていましたが、2014年には自動巻き機構も搭載されました。
チェリーニのケースやバックルにはゴールド素材が使用され、贅沢な輝きが高級感を際立たせています。
過去にはシースルーバックやムーンフェイズなど特別なデザインや機能を備えたモデルも存在し、ラグジュアリーな存在感を持っていました。
しかしロレックスらしくないデザインから、王道のロレックスモデルを求めるファンからは不人気とされています。
またチェリーニは防水性能が他のロレックスモデルに比べて劣るため、この点が不人気の一因です。
さらに一部のモデルは操作が難しい機能が搭載されており、これも敬遠される理由のひとつです。
そのため生産時も正規店において在庫が余りがちのモデルでした。
現在は生産が終了していますが、そのラグジュアリーなデザインとスタイルは一部の愛好家には高く評価されています。
ただし他のロレックスモデルと比較すると人気は限定的で、一般的なロレックスファンからは距離を置かれることが多いモデルです。
▼商品ページはこちらロレックスの不人気モデル 1位 ヨットマスターⅡ
出典:ジェムキャッスルゆきざき (rakuten.co.jp)
価格:¥4,378,000(税込) 2024年9月時点
ヨットマスターは1950年代以来のロレックスとセーリングの絆からインスピレーションを受けて誕生しました。
ヨットマスターⅡに関してはヨットレース用のレガッタ クロノグラフとしてロレックスの技術を結集して製造されています。
上品で優雅なひとときをイメージしたヨットマスターシリーズに続くもので、スポーツウォッチでありながら華やかなデザインが特徴です。
ヨットマスターⅡは実際のヨットレースに対応した「カウントダウン機能」が搭載されています。
この機能により10分から1分間までのカウントダウンがプログラム可能で、各レースの公式スタートルールに従い正確な時間計測ができます。
しかし、この機能を実際に使う機会は限られており、一般ユーザーにとっては過剰な仕様と感じられることがあります。
その結果、ヨットマスターⅡは他のロレックスモデルと比較して需要が少なく、不人気モデルとして認識されています。
正規店においても在庫が余りがちな状況が続き、購入希望者が少ないため店頭で長期在庫となることもありました。
そして2024年にはついに廃盤となり正規店から姿を消しました。
この決定によりヨットマスターⅡはロレックスの歴史の一部として残ることとなりましたが、一般的なロレックスファンからは距離を置かれたモデルとしての位置づけが強調されています。
一方で、この独特な機能とデザインに魅了された一部のファンには今でも愛されています。
▼商品ページはこちらロレックスの不人気モデル
不人気モデルといっても、それぞれの時計には独自の魅力とロレックスならではの優れた技術が詰まっています。
市場での人気は一つの指標に過ぎず、自分にとって特別な一本を見つけることが何より大切です。
この記事を通じて、あまり知られていないロレックスのモデルにも目を向け、自分だけの魅力的な時計を発見していただければ幸いです。
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