腕時計のケースとは?その種類を腕時計専門店が解説
知っておきたい時計知識「ケース」って何か知ってますか?
腕時計をファッションのワンポイントとして使用している方も多いですが、そんな馴染みのある腕時計でも意外と知らないことも多いです。今回は「ケース」について紹介します。
腕時計のケースとは?
腕時計のケースとは、腕時計の心臓部であるムーブメントを収める外側の容器、または時計の本体を指します。
その素材にはステンレス・金・プラチナ・チタン・カーボンなど様々な素材が使用されており、
形状もラウンド型、トノー型、スクエア型など様々あり、時計のムーブメントを守る役割と共に、デザイン面でも、時計全体の印象を決める重要なパーツとなります。
「ケース」の種類
ケースには様々な形があります。
ラウンド型はロレックスのサブマリーナやIWC のポルトギーゼと言った種類が有名です。またトノーという樽型のケースはフランク・ミュラーのカサブランカでよく知られています。
その他にもスクエア、レクタンギュラー、オーバル、シリンダーといった様々な形があります。
レクタンギュラーだとカルティエのタンクアメリカン、スクエアだとタンクフランセーズ、オーバルだとベニュワールといったように、そのデザインや形が腕時計のモデルの軸そのものとなっているとも言えます。
特にレクタンギュラーやオーバルは女性向けのウォッチに多いケースで、細いベルトと相性が良いので、エレガントにもシックにも合わせることができます。
こういった時計の種類で自分の好みの新しい時計を見つけるのも良いですし、自分が持っている腕時計のケースの種類をしっかり認識して、ふとした瞬間に話せるというのもかっこいいですね。
ラウンドタイプの時計

最も一般的な形状である真円形のケース。
ほとんどのモデルがこの形状を採用しています。
代表的なモデル
・サブマリーナー(ロレックス)
・スピードマスター(オメガ)
等、他多数
トノータイプの時計
フランス語で樽を意味するトノー型。長方形で中心が膨らんだ形状が特徴です。
アール・デコ期(1910年代~1930年代にかけて流行・発展)のデザイン。
代表モデル
・トノーカーベックス(フランク ミュラー)
・カサブランカ(フランク ミュラー)
・トーチュ(カルティエ)
等
スクエアタイプの時計
正方形(四角)型のケース。
フランス語で正方形を意味する「カレ」と呼ばれる場合もあります。
代表モデル
・モナコ(タグ・ホイヤー)
・タンク(カルティエ)
・マスタースクエア(フランク ミュラー)
等
レクタンギュラータイプの時計
長方形のケース。ムーブメントも長方形のものが多くあります。
代表モデル
・レベルソ(ジャガー・ルクルト)
・ロングアイランド(フランク ミュラー)
等
オクタゴンタイプの時計
八角形のケース。アール・デコ全盛期に登場し、1920年代のロレックスに多く見られるタイプ。
代表モデル
AUDEMARS PIGUET (オーデマピゲ)ロイヤルオーク
等
クッションタイプの時計
中間が膨らんだクッションのような膨らみを持ったケース。
パネライの腕時計が代表的であり、多くのモデルに採用されています。
代表モデル
・ラジオミール(パネライ)
・モンツァ(タグ・ホイヤー
等
オーバルタイプの時計
レディースウォッチに多く採用されている、楕円型のケース。
代表モデル
・ベニュワール(カルティエ)
・オーバル(ショパール、ブルガリなど)
等
シリンダータイプの時計
円柱形で、厚みあるラウンド型のケース。
フレアードタイプの時計
縦中央部が内側に絞られている長方形のケースの両すそが緩やかに膨らみ、広がっているタイプ。
アーモンドタイプの時計
アーモンドのような形状で、丸みを帯びた菱形。文字盤が丸型のケース。アンティークによく見られる。
仕事の場面やプライベートでなど、シーンによって使い分ける必要がある腕時計。ケースのみで判断することはあまりないですが、TPOをわきまえて選ぶ必要があるというのも事実です。
ビジネス用時計として利用する際は、男性はラウンド型の腕時計を使用する方が多いです。ベルトは太めでタグ・ホイヤーやロンジン、セイコーといったラウンド型のビジネス時計が好まれます。
これは女性も同じでシンプルかつ実用的なデザインの時計が好まれます。ケースを見ながらTPOに合わせた時計を選ぶのも大事なことです。トノー型のケースも悪くないですが、ブランドがはっきりわかりすぎるデザインはおすすめしません。
ケースの素材にもこだわってみよう
ケースは外装としての役割も重要ですが、その素材も実に多種多様です。
ステンレススチールやアルミニウム、プラチナやチタニウムといった様々な金属の素材が使用されることで時計としての光沢やデザイン性を演出しています。
ゴールドを用いた合金を使用したケースは華やかな印象になり、パーティーなどの場でも使用することができます。
ステンレススチールやアルミニウム、チタニウムを利用したケースだとかっちりした印象になるのでビジネスの場で使われることが多いのです。
まとめ:腕時計のケースとは
今回は腕時計のケースについて解説いたしました。
腕時計の顔であり、デザインを印象付ける重要な要素であるケースは形、素材と様々な種類が存在しており、モデルによっても特徴つけられています。
腕時計のケース選びは皆様の使用用途やライフスタイルに応じて最適なものを選ぶ事が重要です。
デザインと機能性のバランスを考慮し、是非ご自身にぴったりの腕時計のケースを選んでみてください!
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