ロレックスのデイトナとは?元正規店販売員が人気モデルもご紹介
出典:ロレックス公式サイト - スイス ラグジュアリーウォッチ
コスモグラフデイトナは‘‘キングオブロレックス‘‘とも呼ばれ、一際存在感があり多くの人を魅了しています。
正規店にも連日「デイトナありますか?」とお問い合わせがありました。
人気が高く正規店では購入するのが難しいと言われており、中古市場では大幅に価格が高騰しています。
今回はコスモグラフデイトナの歴史や人気の理由をご紹介します。
ロレックスのデイトナとは?
コスモグラフデイトナはクロノグラフ機能を搭載したカーレース向けのスポーツウォッチです。
ロレックスではプロフェッショナルウォッチと言います。
スポーティで洗練されたデザイン、モデルが持つステータス性からロレックスの中で最も人気の高いシリーズとして知られています。
「キングオブロレックス」とも呼ばれ、高級腕時計の中でもトップの人気を誇ります。
デイトナはオイスタースチールに加えて、18金モデル、プラチナ、ダイヤモンドなどの幅広いデザインバリエーションがあります。
デイトナはスポーツウォッチでありながらもジュエリーのクラフツマンシップの結晶とも言われており、宝石がセットされたベゼルと文字盤を備えた貴重なシークレットモデルも存在します。
数年前まではゴールド素材などは予約も受け付けていましたが、現在は全素材を通して購入希望者が多く予約が不可能な状態が続いています。
購入希望者は正規店に何度も足を運ぶというのが常識となっており、購入までのプロセスは複雑で不透明なものとなっています。
「上位の顧客は優先的に販売されている」「在庫の有無が購入の鍵を握る」など購入までの経緯は都市伝説のように謎めいています。
またデイトナは並外れたリセールバリューを誇り、投資や資産目的で購入する人も多いです。
ロレックスのデイトナの歴史
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出典:ロレックス公式サイト - スイス ラグジュアリーウォッチ
コスモグラフ デイトナは、耐久レースを走るドライバーのためのツールとして開発されました。
20世紀初めにスピードとレースへの情熱が栄華を極めた場所、フロリダ州デイトナがその名の由来です。
フロリダ州のデイトナビーチはしっかりと固まった平らな砂浜がどこまでも続き、モーターレースの世界的中心地としての地位を確立しました。
1904年から1935年に14もの地上最速記録が樹立されており、そのうち5つはロレックスを着用したマルコム・キャンベル卿によるものです。
ロレックスとモータースポーツの歴史かつ特別な絆は、2013年にロレックスがFormula 1®の世界にグローバルパートナー及びオフィシャルタイムピースとして参入したことによってより強まりました。
1963年に新世代のクロノグラフであるコスモグラフデイトナが誕生しましたが、当初は現在ほどの人気を誇っていませんでした。
1980年代にポール・ニューマンという名高いスターが愛用していることが話題となり、デイトナは一躍注目の的となりました。
この時計は彼の妻であるジョアン・ウッドワードからの贈り物で、型番はRef.6239です。
この特別なデイトナは2017年10月に競売にかけられ、最終的に1,775万2,500ドル(日本円で約20億円超)の値がつきました。
ポール・ニューマンが所有したRef.6239は「腕時計市場最高値を誇るデイトナ」と呼ばれています。
デイトナは高い希少性とコレクターズアイテムとしての地位を築き上げ、現在ではロレックスの中でも最も人気のあるモデルの一つとなりました。
2000年までは他社ムーブメントを搭載していましたが2000年にはロレックスが自社開発したキャリバー4130を導入し、高い信頼性と耐久性を実現しました。
コスモグラフデイトナが現在に至るまで改良を続けています。
2023年にはモデルチェンジをし新生コスモグラフデイトナが発表されました。
プラチナモデルはロレックスでは珍しいシースルーバックです。
新作発表から数か月後、 ル・マン24時間レース100周年記念の登場など、デイトナは時計愛好家を驚かせ続けています。
ロレックスのデイトナの特徴
クロノグラフを搭載している
プロのカーレーサーのニーズに合わせて設計されています。
ストップウォッチ機能で経過時間を計り、トレードマークであるタキメーターベゼルで平均速度を読み取ることができます。
時速400ユニットまでのスピードが計測可能です。
クロノグラフ機能であるスタート、ストップ、リセットのプッシャーボタンを押下すると「カチッ」という音が鳴ります。
プッシャーを押した時の感触が得られ、正確に計測が開始できるよう設計されました。
防水性能が高い
オイスターケースの気密性はねじ込み式プッシャーとトリプロックリューズによって確保されています。
デイトナのオイスターケースは1965年以降、非ねじ込み式プッシャーから徐々にねじ込み式に進化し、ケースの防水性を向上させています。
プッシャーはクロノグラフのスタート/ストップ機能とゼロリセット機能を果たし、同時にモデルの美的調和に完璧に溶け込んでいます。
細身のオイスターケースの側面は高度な研磨技術によって磨き上げられ、光の戯れによって引き立てられています。
デイトナのオイスターケースは100m防水を誇り、外観を損なわずに防水性能を確保しています。
ムーブメントの性能が高い
デイトナ初の自社製ムーブメントキャリバー4130から派生した新しいキャリバー4131と4132は2023年に発表されました。
最小限の部品で構成され、世界で最も効率的で堅牢なキャリバーの一つとして評価されています。
シンプルな構造が香箱のスペースを生み出し、約72時間のパワーリザーブを提供します。
振動子を守るパラフレックスショックアブソーバーと強磁場に耐え、エネルギー損失を低減するクロナジー脱進機という2つの特許取得済み機構が組み込まれています。
自動巻き機構はパーペチュアルローターの最適化されたボールベアリングにより、耐久性が向上しています。
デザイン性が高い
デイトナのデザインは、ベゼル、ミニッツトラック、3つのカウンターといった特徴的な5つの円がアイコンとなっています。
白地に黒いカウンターを備えた文字盤は通称「パンダ」として知られ、コレクターたちに親しまれています。
このデザインはポール・ニューマンが着用したことで瞬く間にロレックスを象徴するモデルとなりました。
デイトナの魅力は細部に渡り改良を繰り返し進化しているところにあり、文字盤のデザイン、色の組み合わせ、ケースの構造は定期的に更新されています。
ハイテクセラミック製セラクロムベゼルインサートにタキメータースケール、レインボーのカラーグラデーションで36個のサファイアがセットされたゴールドベゼルを備えたモデルなど、芸術的な工芸品が生まれています。
ロレックスのデイトナが人気の理由
スポーツウォッチでありながらも洗練されたデザインが多くの人の心を揺さぶり人気を集めました。
しかし日本だけでなく世界中で人気のデイトナはロレックスのなかでも非常に入手困難なモデルです。
ステンレスモデルであれば毎月一定数の入荷がありますが、欲しい人が多く数が足りていない状況です。
需要に合わせて生産数を増やすということは難しいので、慢性的な品薄状態になっています。
欲しくてもなかなか簡単には購入ができないというところも、デイトナの注目を集めるきっかけになっています。
デイトナは中古品でさえ定価を大きく上回っています。
ロレックスのデイトナは正規店で購入できるのか
ロレックス コスモグラフデイトナ 116520
出典:ロレックス専門店クォーク
価格:¥5,998,000 (税込)
Ref.116500LNのひとつ前のモデルです。
コスモグラフデイトナの第五世代にあたります。
前モデル16520ではゼニスのムーブメント「エル・プリメロ」をベースとして生産されていましたが、初の自社製クロノグラフムーブメントを搭載したモデルです。
2000年~2016年までの16年間と長きにわたり製造されていたので複数回マイナーチェンジをしています。
後期モデルなど、品番や仕様によって高値で売買されています。
現行デイトナとベゼルのデザインが違うので旧モデルのファンも多く、中古市場で圧倒的な人気を誇ります。
▼商品ページはこちらロレックス コスモグラフデイトナ 116500LN
出典:ロレックス コスモグラフ デイトナ - 走り続けるために生まれたウォッチ
定価:¥ 1,757,800
ロレックスで圧倒的な人気を誇る現行コスモグラフデイトナ、ステンレスモデルです。
116500LNはブラック文字盤とホワイト文字盤の2モデルです。
誕生から50年以上経ってもなお、スポーツクロノグラフにおける比類なき存在として君臨しています。
定価でお探しの方が多く正規店では入手困難なモデルと言われています。
新しいモノブロック セラクロムベゼルには、耐蝕性と耐傷性に優れ、紫外線による影響を受けにくいなど多くの利点があります。
また、PVD(物理蒸着)加工により、プラチナの薄い層でコーティングされた目盛りが並外れた視認性を提供します。
▼商品ページはこちらロレックス コスモグラフデイトナ 116508 ブライトグリーン
出典:ロレックス コスモグラフ デイトナ ウォッチ: 18 ct イエローゴールド
定価:¥ 4,602,400
現行コスモグラフデイトナのイエローゴールドモデルです。
18 CT イエローゴールドタキメーターベゼルが特徴的です。
文字盤のグリーンカラーは鮮やかで、一際美しいデザインとなっています。
数年前まで問い合わせはそれほど多くなかったのですが、最近は人気が過熱しており、並行市場ではプレミア価格になっています。
ロレックス コスモグラフデイトナ 116508 メテオライト&ブラックダイアル
出典:ロレックス コスモグラフ デイトナ ウォッチ: 18 ct イエローゴールド - M116508-0015
定価:¥ 5,126,000
現行コスモグラフデイトナのイエローゴールドモデルです。
メテオライト&ブラックダイアルは文字盤に隕石を使用しています。
メテオライトは爆発した小惑星、もしくは惑星の中心部にあり、重力に引き寄せられて地球へと落下します。
溶けた小惑星の核が冷やされることでメテオライトの中心が徐々に変化し、珍しい金属の模様を作り出します。
ロレックス コスモグラフデイトナ 116519LN
出典:ロレックス コスモグラフ デイトナ ウォッチ: 18 ct ホワイトゴールド - M116519LN-0027
定価:¥ 3,741,100
現行コスモグラフデイトナのオイスターフレックスモデルです。
オイスターフレックスとはロレックスが開発・特許を取得したクエラストマーでコーティングした超弾性メタルブレードのブレスレットです。
他社のラバーベルトよりも耐久性に優れています。
またロレックスが特許を取得したイージーリンクが搭載されており、ブレスレットの長さを容易に約 5 mm 調節することができます。
ロレックス コスモグラフデイトナ 116506 アイスブルー
出典:ロレックス コスモグラフ デイトナ ウォッチ: プラチナ - M116506-0001
定価:販売店に要問い合わせ
現行コスモグラフデイトナのプラチナモデルです。
プラチナは重みがあり、密度が高く耐蝕性に優れています。
アイスブルーのダイヤルは特別な文字盤でデイデイトとコスモグラフ デイトナのみに搭載されています。
アイスブルーの文字盤は、時計本体の素材が必ずプラチナになるのでロレックスのなかでも最上級モデルとなります。
正規店にも入荷が非常に少なく、国内に数本入るかどうかというレベルでした。
定価で購入することが非常に難しく、入手困難モデルの一つです。
価格ドットコムでの現時点での推移は最安価格:¥17,313,517(税込)となっています。
まとめ:ロレックスのデイトナとは?
今回はロレックスの人気モデルであるコスモグラフデイトナをご紹介させていただきました。
人気モデルを数多く抱えるロレックスですが、なかでもコスモグラフデイトナは別格の存在です。
現在では欲しくても定価で購入するのは難しい状況です。
正規店で頑張って探すか、中古や並行品店で購入するという形になります。
最近ではレンタルという選択肢もあるので、ご自分にあった方法を検討してみてください。
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