カシオ Gショックはサウナでも使用できる?腕時計専門店が解説
日本では、サウナブームがこれまでにない勢いで高まっており、これまでの男性だけでなく、若い世代の女性の方も巻き込んで、新たな局面を迎えていると言われます。
ライフスタイルにサウナを組み込む方も少なくなく、人によっては腕時計をしたままでサウナをしてみたいという意見もあるくらいなのです。
この場合、サウナにおける腕時計の使用には、カシオのGショックを選ばれる方も多いとされ、それはGショックが過酷な環境で活用できるアクティブな腕時計ということも大きいかもしれません。
今回は、そんなサウナブームの高まりを考慮し、Gショックのサウナでの利用が大丈夫なのかについて腕時計専門店としての見解をご紹介します。
Gショックはサウナでも使用できるのか?

さて、まずは、Gショックのサウナでの使用が大丈夫なのかついて見ていきます。
防水性・耐久性に非常に優れたGショックですが、やはりサウナでの使用となると、最低限でもスムースに活用するためのスペックが存在しており、この部分はよく理解しておきたいところ。ここでは、絶対に注目すべき、3つの要素をご紹介していきます。
防水性能
サウナは非常に湿度の高い空間。そのため、サウナで腕時計を使うからには、比較的高めの防水性能が求められます。そのため、基本的に高い防水性能が保証されているGショックは選ばれることが自ずと多くなるわけです。
ただ、サウナでは水分だけでなく、体から出てくる汗による塩分も腕時計に吸着。これにより、Gショックのような防水性能の高い腕時計を使用していたとしても、塩分による化学作用によって筐体の破損を引き起こし、防止性能の低下を招くこともあるとされます。
そのため、サウナの中には比較的短時間滞在を心がけるとともに、Gショックの表面に塩分が吸着しないように水風呂などを活用して水洗いをしながらサウナをしてください。
耐熱性
Gショックは一定の耐熱性も備えており、この部分もサウナで使用されるユーザーが多い理由。しかし、日本のサウナでは、80℃以上100℃以下にて温度設定されていることが通常であることを考えれば、継続使用における耐熱性は事実上限界があると言えます。
そして、そのことを示すかのように、Gショックをはじめとする腕時計の公式サイト上では、サウナはもちろん、温水プールなどの高温多湿な環境で使用することは推奨されていません。そのため、その使用には、各ユーザーにて十分な工夫を凝らす必要もあるのです。
また、耐熱性が発揮できるとしても、ステンレス・スチールなどを素材とするモデルであると、装着時にこもった熱が皮膚に伝達し、火傷を起こす可能性もあります。
そのような中でも、樹脂モデルの多いGショックは、耐熱性を有しながら安全に使用できることで重宝されている感があり、多くのサウナ愛好家によって活用されているのでしょう。
時間の表示
多くのユーザーが、Gショックをサウナウォッチいわゆる「サウォッチ」として活用されるのには、ストップウォッチ機能が利用できることも挙げられるでしょう。
ただ、上記でも少し触れましたが、カシオの公式サイトでは、以下のことが、明確に謳われております。
- 60℃以上の場所に長時間放置(使用)すると液晶パネルに支障をきたすこと
- 0℃以下や+40℃以上では、表示が見えにくくなること
つまり、Gショックではデジタル表示モデルが多いこともあり、正確な時刻運用に悪影響をおよぼすことを大いに想定しているのです。
そのため、モデルによっては時間の表示に必ずしもメリットばかりが存在するとは限らず、事前の選定作業をきちんと行うようにしてください。
付け心地
次に、サウォッチとしてGショックのモデル選びなら、付け心地をとにかく重視しなければなりません。なぜなら、サウナに入っていれば、体が湿ることで良好な装着感は必ず失われていくからです。
それだけではありません。腕時計が重いと、心地良さだけでなく、サウナの中での体感的負担も増えていき、体調そのものにも悪影響をおよぼしていきます。
そのため、Gショックでも重量のあるメタルブレスレットタイプのモデルは選ぶことはせず、ライトな樹脂モデルをメインに選んでいくことにしましょう。
【結論】腕時計はサウナでも使用できるのか?
さて、腕時計のサウナでの使用について、腕時計専門店として結論を申し上げる場合でも、総合的にはあまりおすすめできません。その大きな理由の1つとして、腕時計が基本的には精密機器であるからです。
そのような経緯もあり、各地で営業されているサウナなどでは、サウナ利用者の健康維持などを目的にサウナ室内に専用時計が設置されていることも多くなっています
ただ、一部のサービス体では設置がまだまだなされていないところもあり、やはりご自身の腕時計がないと不安に感じられる方がおられるのも事実かもしれません。
そのような考慮を進めていくと、カシオのGショックはその防水性や耐久性の高さもあって、腕時計の中ではサウナでの使用に適していると言えます。
【実験】実際にGショックを高温下に置くとどうなるのか

サウナでGショックを使ってみたいけど、先に誰か試したことはないのっていう方も多いでしょうね。実は、YouTubeなどの動画サイトを見てみると、ちょっと興味深い実験をした方を見つけることができます。
今回ご紹介するのは、Gショックを実際に高温下に置くために、沸騰していくお湯の中に5分間浸して煮込んで検証した強者。
Gショックを熱湯の中に放置すると、やはり液晶が完全に消えていて、誰もが完全に壊れたものと思ってしまします。ところが、その後、何と消えていた液晶画面と時間表示が復活!それでも、時間表示は固まったまま。
この状態では、誰もがやはり壊れていると思うでしょうが、ここからさらに奇跡的な展開。なんと、固まった時間表示が息を吹き返したように、再び動き始めたのです。
これらの一連の流れはまさしく、Gショックが、非常な高温下においても耐熱性を発揮することができるという有意義な検証。やはりGショックは、サウナ環境でも一定時間耐え得る能力を備えていると言わざるを得ません。
↓ 気になる動画はこちら ↓
こんな実験をされた、この方もすごいですが、もっとすごいのは、このGショックの驚くべき生命力というか回復力。動画を見るだけで、サウナ愛好家のGショックに対する期待が広がっていくことでしょう。
サウナで使用するGショックを選ぶ際のポイント

アナログモデル
前にも触れたように、デジタル表示タイプの多いGショック。しかし、それでもGショックを選ぶ場合は、紛れもなくアナログ表示タイプのモノを選ぶべきでしょう。
その理由は明白で、デジタル時計はサウナでの使用時に、腕時計内部の機構そのものは正常でも、表示する液晶に悪影響をおよぼす可能性が高くなるからです。そのため、正確な時刻運用を優先するのであれば、アナログモデルは必須となります。
もちろん、最近はGショックのアナログモデルにも、デジタル表示を取り入れた「アナデジ」モデルもかなり多いのが現状で、選び方もより難しくなっているのは否めません。
やはり、腕時計を身に着けてサウナに入る際は、本体にタオルを巻くなど、水滴が付着しないようにする準備も万全にしなければなりません。
防水性能
そして、多くのユーザーが期待するGショックの防水性能。これは、あらゆる素材のモデルにて、日常生活水使用時における安定保証はなされていますが、注意すべきは、この防水性能に頼り過ぎないことです。
ただ、メタルタイプは、樹脂タイプと比べて、同じような防水性能を有していても、サウナのような高湿環境ではその良さを十分に発揮できないこともあります。
そうでなくても、腕時計を高温のサウナ環境で使用する場合、汗や水風呂等水分の悪影響を受けやすく、特に防水用のパーツが早期に痛んでしまう確率は極めて高いでしょう。
そのため、モデルを選ぶ場合は、フル樹脂モデル、最低でも樹脂・メタルの混合モデルを選ぶことがベスト。サウナでの腕時計の使用は、外観だけを重視するのではなく、素材の組み合わせにもこだわらなければならないのです。
価格
また、実際上、サウナでの腕時計の使用、これはGショックに限ったことではありませんが、やはり腕時計のサウナの使用は故障する確率が大きくアップします。
もともとメーカー自体がサウナでの使用を推奨していないとあっては、万が一の故障も自己責任となり、それにかかる費用もすべてユーザー自身が背負うことを前提としていなければなりません。
そのため、万が一腕時計が壊れても、新しいものに変えることができる、身の丈に合った価格帯のモデルをサウォッチに選ぶことが非常に賢明。これは同時に、無理なくサウナライフを送ることにも繋がっていくのです。
サウナでの使用におすすめのGショック5選
おすすめのGショック 1.GWG-2000CR-1AJF
さて、いよいよサウナ使用におすすめのGショックモデルのご紹介。このマッドマスターのモデル「GWG-2000CR-1AJF」は、とにかく過酷な環境での使用を想定して開発されたモデルで、それ故に薄型化で装着感も限りなく改善が施されています。
フル樹脂モデルという、サウォッチには最高のタイプ。インデックスを見なくとも、長短針の位置を見るだけで、一瞬で時間認識ができるフィーリングの良さも評価の高い部分でしょう。
しかし、何と言っても、独特なデザインの中に見せる明朗なイメージが魅力。サウナの中でもお洒落に対する気持ちを強く感じたいという方にはぜひおすすめです。
価格 | ¥104,940 |
防水性能 | 20気圧防水 |
ベルト素材 | 樹脂 |
表示形式 | アナデジ |
おすすめのGショック 2.GWG-B1000-3AJF
そして、このモデル「GWG-B1000-3AJF」も、マッドマスターから。マッチョなイメージを持つマッドマスターのモデルですが、このモデルはモスグリーンによる落ち着いた外観がユーザーを包み込み、どこか安心感を与えてくれます。防水機能に関しては、20気圧防水となっています。
パステルカラーのクッキリとした、視認性の高いインデックスによって、ファースト・インプレッションも極めて良好。サウナの中で少していても、常に爽やかな心持ちでいることができるでしょう。
ベゼル部分はメタル素材なので、落ち着いた中にもメカニカルさを発揮。過酷な現場で活用されるからこそのビジュアル性によって、サウナタイムもより有意義なひとときを過ごせるはずです。
価格 | ¥108,900 |
防水性能 | 20気圧防水 |
ベルト素材 | 樹脂 |
表示形式 | アナデジ |
おすすめのGショック 3.GST-B300B-1AJF
次に、ゴールドなハイライト感の強いモデル「GST-B300B-1AJF」は、Gスティールからのご紹介。
スティールというネーミングを聞くと、メタル素材をメインに採用している思いきや、実はフル樹脂による質感の高いモデルです。それだけに、サウナでの使用は比較的おすすめ。
ゴールドはボタンや一部パーツでの採用にとどめているので、ギラギラ感もなく、むしろクールな感触が得られるほどの見事な出来栄え。
また、インデックスと長短針にホワイトカラーがバランスよく、なおかつ点在的にあしらわれていることにより、瞬間的な時間視認性も大きく向上。サウナで随時の時間管理にもピッタリのモデルでしょう。
価格 | ¥43,120 |
防水性能 | 20気圧防水 |
ベルト素材 | 樹脂 |
表示形式 | アナデジ |
おすすめのGショック 4.GW-A1100FC-1AJF
そして、よりプロフェショナルなイメージを持つ「GW-A1100FC-1AJF」も素晴らしいですよ。もともとパイロットからの要望をもとにして開発されたモデルであることから、重力を含めた耐久性さえも申し分がありません。
精密な計器然とした、メカニカルな風貌。サウナに入っている時もストイックな気持ちが保てる腕時計で、普段からとりわけビジネスに忙しい方向けの腕時計です。
ケースサイズも非常に大きく見えて、実は50mmに満たないコンパクトなタイプ。横にある操作用のボタンも掴みやすく、各種設定にもストレスを感じないのも良いですね。
価格 | ¥58,520 |
防水性能 | 20気圧防水 |
ベルト素材 | 樹脂 |
表示形式 | アナログ |
おすすめのGショック 5.GWG-1000-1A3JF
Gショックでサウナ使用に向いたタイプとして、最後にご紹介するのが、このマッドマスターのモデル「GWG-1000-1A3JF」。装着感が極めて秀逸なモデルで、どんなユーザーの腕にも巧みにフィットしてくれます。
そして、ブラックのベゼルに、対照的な明るいホワイトのインデックス。視覚的な疲労感も生み出さず、何も余計なことは考えずにサウナに没頭することもできるでしょう。
ダークな印象ながら、クールな印象は一切なく、どこか大人的な幼い感じも残っているところも憎めません。ワールドタイム表示もベゼルに設定されており、世界中のサウナでも使えそうですね。
価格 | ¥67,760 |
防水性能 | 20気圧防水 |
ベルト素材 | 樹脂 |
表示形式 | アナデジ |
サウナでの使用におすすめのGショック以外の腕時計5選
さて、今度はGショックではなく、その他のモデルにてサウナで使用できるタイプのモノを見ていきましょう。SNSなどで実用後に紹介されているモノからピックアップしていますが、不思議なことに、そのいずれもがカシオの「チープカシオ」からのモデル。ここでは、お洒落な5つのモデルを見ていきましょう。
おすすめのGショック以外の腕時計 1. F-94WA-9
このモデル「F-94WA-9」は、オーソドックスで飽きの来ないデザインでありながら、誰が見ても見やすい時間表示であるが故に、サウナ専用の腕時計として活用するユーザーも少なくありません。
明るめのイエローをメインのハイライトカラーとして採用しているのは、腕時計モデルとしては意外に珍しい部分。シンプルな造りであることも、サウナ愛好家に選ばれる重要な理由なのでしょう。
価格 | ¥2,200 |
防水性能 | 日常生活用防水 |
ベルト素材 | 樹脂 |
表示形式 | デジタル |
おすすめのGショック以外の腕時計 2. F-91W-1
価格とは釣り合わない秀逸な耐久性もあり、とにかくコスパの良いモデルとしても知られ、サウナで使えるツールとして知られるようになってからは、さらに人気が高まっています。
高級腕時計でも過酷な環境では簡単に壊れてしまうモノもありますが、このモデルでは全くの無縁。本当の意味において、その耐久性を文字通りに発揮してくれることでしょう。
価格 | ¥2,200 |
防水性能 | 日常生活用防水 |
ベルト素材 | 樹脂 |
表示形式 | デジタル |
おすすめのGショック以外の腕時計 3. F-91WM-7A
シルバーの見事な塗装技術もしかり、メタルと樹脂が融合したかのように見える風格は、大人でなくとも十分に理解できることでしょう。カシオらしい計算機的なイメージも、ここでしっかりと体現されているのも共感できます。
サウナを楽しむには、メタリックタイプは基本的に御法度。そういう意味では、このモデル、メタリックさをビジュアルで享受できる非常にお得なツールかもしれません。
価格 | ¥2,200 |
防水性能 | 日常生活用防水 |
ベルト素材 | 樹脂 |
表示形式 | デジタル |
おすすめのGショック以外の腕時計 4. F-201WA-9A
出典:TIME LOVERS
次に、チープカシオの少し変わったデザインのモノをご紹介。いわゆる縦長スクエアのモデル「F-201WA-9A」ですが、異次元さが滲み出ているでしょう。
日本人ユーザーにあまり馴染みのないフォルムですが、それもそのはず、外国のユーザーに大人気のタイプ。人間の視線は上から下に見る習性があることから、それに沿った視認性の高さを誇っています。
特にサウナなどの、時折視界が不安定になりがちな空間では、その活用は大変便利。スリムな表情を持っているので、レディースのサウナ愛好家にもきっと気に入っていただけるはずです。
価格 | ¥2,200 |
防水性能 | 日常生活用防水 |
ベルト素材 | 樹脂 |
表示形式 | デジタル |
おすすめのGショック以外の腕時計 5. F-200W-9A
出典:TIME LOVERS
そして、チープカシオで最後にご紹介するのが、このモデル「F-200W-9A」。スクエアモデルの多いチープカシオの中では、これもひときわ目立つラウンドモデルとなっています。
今流行りの、専門のサウナウォッチのようなスポーティな外観。しかし、その実体は極めて明るく、時間確認時にも目の疲れも感じさせない、スマートな腕時計なのです。
カラーリングだけ見れば男性的ですが、そのフォルムは艶かしいほど女性的。横から見ても、どこなしなやかなその姿は、やはり女性がサウナで身に着けるのが最も似合うのかもしれません。
価格 | ¥2,400 |
防水性能 | 日常生活用防水 |
ベルト素材 | 樹脂 |
表示形式 | デジタル |
まとめ:Gショックはサウナでも使用できる?
Gショックとサウナ。メーカーも大きな声で推奨してはいないものの、実際使用しているユーザーの声を耳を傾けた場合、サウォッチとして選ばれている理由には納得できます。
最近では、サウナ専用ウォッチなるものも販売されていますが、腕時計愛好家の方とすれば、やはりステータス感を持って身に着けながらサウナを楽しみたいという思いが強いはず。
そう考えると、Gショックはまさしく最適。もちろん、Gショックでなくとも、チープカシオのような防水機能を備えながらも、シンプル価格が抑えられた、リーズナブルな腕時計も故障した際のダメージも少ないのでおすすめです。
また、近年はサウナにも様々な形式のものがありますし、高湿度になりすぎない工夫がなされているサービスも存在。今後、自分の腕時計を気軽に使って、安全にサウナができる環境の充実もそう遠くはないでしょう。
Gショックの関連情報
▼Gショックの腕時計一覧はコチラカシオの関連情報
▼カシオの腕時計一覧はコチラ
コメントを残す