ロレックスの裏蓋に刻印がないのは偽物?元正規店の販売員が徹底解説

 

腕時計の裏蓋を見てみると、多くのブランドでは裏蓋にモデルナンバーやシリアルナンバーの刻印が刻まれています。

ではロレックスの裏蓋にはどのような刻印が刻まれているのでしょうか。

今回は「刻印がないのは偽物なの?」「ロレックスの偽物の見分け方は?」などの疑問を徹底解説します。

是非参考にしてみてください。

ロレックスの裏蓋の刻印とは?

 

出典:ロレックス シードゥエラー ウォッチ:オイスタースチール - m126600-0002 (rolex.com)

多くの腕時計ブランドでは裏蓋にモデルナンバーやシリアルナンバーが刻まれています。

しかしロレックスの裏蓋には基本的に刻印がありません。

ロレックスの裏蓋は入荷時に透明な保護テープが貼られており、このテープを剥がすとまっさらな状態になっています。

モデルナンバーやシリアルナンバーはケースとブレスレットを外した部分やガラスの内側であるダイアルの壁面に刻まれています。

時計の外観をシンプルに保ちながらも、重要な識別情報を適切に保持するためでしょう。

一方で以下のような特定のモデルや古いモデルには裏蓋に刻印がある場合があります。

  • シードゥエラーやディープシー

これらのダイバーズモデルには裏蓋の縁に沿ってロレックスのロゴや防水性能、素材などの情報が刻まれています。

ただしモデルナンバーやシリアルナンバーは裏蓋には刻まれていません。

  • 一部のアンティークモデル

一部の古いロレックスには裏蓋にモデルナンバーやシリアルナンバーが刻印されていることがあります。

これらの刻印の有無はモデルや製造年代によって異なります。

ロレックスの裏蓋に刻印がないのは偽物?

裏蓋に刻印がないのは偽物なのか?

他の腕時計ブランドと異なり、裏蓋に刻印がないからといって偽物とは言えません。

現行のロレックスモデルでは裏蓋に刻印がないのが一般的です。

モデルナンバーやシリアルナンバーは他の部分に刻まれています。

例外として一部の古いモデルには裏蓋に刻印が見られることがありますが、ロレックスの裏蓋に刻印がないことは現行モデルにおいては全く問題ありません。

むしろロレックスの多くのモデルでは裏蓋には刻印がないのが普通です。

裏蓋に刻印があるモデルとは?

前述の通り、ロレックスのほとんどのモデルでは裏蓋に刻印がありません。

現行モデルにおいてもシードゥエラーやディープシーなどのダイバーズウォッチには裏蓋の縁に沿ってロゴや防水性能、素材に関する情報が刻まれていますが他のモデルにはこういった刻印は見られません。

過去にはロレックスの一部モデルには裏蓋の刻印がありました。

これは製造年やモデルによって異なりますが、例えばプレシジョンやオイスタークォーツなどがその代表的な例です。

裏蓋の刻印が無くなった時期は定かではありませんが、一部のアンティークモデルではモデルナンバーやシリアルナンバーなどの裏蓋刻印が見られることがあります。

ロレックスの偽物はなぜ多いのか

高級腕時計を身に着けることは社会的地位や経済的成功を示す手段として捉えられることが多いです。

特にロレックスは高級腕時計の代名詞であり、高い品質とステータス性から多くの人にとって憧れの対象となっています。

そのため見栄や自尊心を満たすためにロレックスの偽物を購入する人もいるでしょう。

また近年はロレックスの人気が爆発的に高まり、正規店での入手が非常に困難になっています。

多くの人が買いたくても買えないという事態が発生しており、これが偽物の需要を高める一因となっています。

正規品を手に入れることが難しいため、代替手段として偽物に手を出す人が増えているのです。

最近では偽物の製造技術が著しく向上しており、外観や機能が本物に非常に近いものが作られるようになっています。

これにより偽物のクオリティが高くなり、見分けがつきにくくなっています。

こうした高品質な偽物は一般の人々だけでなく、一部の専門家ですら見分けが難しい場合があります。

さらにインターネットの普及により偽物のロレックスを容易に入手できる環境が整いました。

オークションサイトでは多くの偽物が取引されています。

世界中のどこからでも簡単に偽物を購入できるようになり、偽物市場の拡大を助長しています。

以上のようにロレックスの偽物が多く出回る背景にはステータスシンボルとしての価値、入手困難な状況、偽造技術の向上、インターネットの普及などがあります。

これらの要因からロレックスの偽物は非常に多く流通し、知らず知らずのうちに意図せず偽物のロレックスを着用していたという事例も少なくありません。

ロレックスの偽物の見分け方

保証書(ギャランティーカード)の確認

ロレックスのギャランティーカード(保証書)は時計の真贋を確認する上で非常に重要な役割を果たします。

以下のポイントを確認することが偽物を見分ける手助けになります。

  • ギャランティーカードの歴史とタイプ

2006年まで:紙製のギャランティーカードが使用されていました。
2006年以降:カードタイプのギャランティーカードに変更されました。
2020年以降:最新のギャランティーカードが導入され、購入日に即日発行できるようになりました。

  • 最新のギャランティーカードの特徴

購入店舗、国番号、購入者氏名の欄がなくなり、MODEL(型番)、SERIAL(固有番号)、DATE OF PURCHASE(購入日)の3つの情報が記載されています。

ブラックライトを当てると偽造防止用のホログラムが浮かび上がり、偽造が難しくなっているようです。

シリアルナンバーの刻印

保証書と時計本体のシリアルナンバーの刻印を確認しましょう。

時計本体に刻まれたリファレンスナンバーとシリアルナンバーは保証書(ギャランティーカード)にも同じように記載されています。

時計本体の刻印と保証書の情報が一致することを確認しましょう。

偽物のロレックスはシリアル番号に不備があったり、刻印が浅い、点々とした跡がある場合があります。

刻印の質を注意深く見ることは真贋判別に役立ちます。

シリアル番号の刻印がない場合、刻印が甘い場合は偽物の可能性が高いと言えます。

  • 2010年G番以前のモデル
リファレンスナンバー(型番):ブレスレットを外したケースの12時位置に刻まれています。
シリアルナンバー(固有番号):ブレスレットを外したケースの6時位置に刻まれています。
  • 現行モデル

リファレンスナンバー:ケースの12時位置に刻まれています。
シリアルナンバー:文字盤の側面に刻まれています。

王冠の透かし

ガラスの6時位置にある王冠の透かしは真贋を確認する重要なポイントです。

ロレックスの腕時計にはガラスの6時位置に王冠の透かしが入っています。

2000年頃から徐々に王冠の透かしが導入され、非常に小さく肉眼ではほとんど確認できないほど細かく刻まれています。

ルーペを使用してやっと見えるというような繊細な色と大きさです。

透かしの出来が悪くはっきりと見えすぎている場合、偽物の可能性が高まります。

しかし透かしがないモデルも存在します。

ミルガウスのグリーンサファイアの風防には透かしが入っていません。

細部のディテール

ロレックスは細部にまでこだわって製造されています。

文字盤のロゴ、インデックス、針、日付表示など、すべてが精巧に作られています。

粗雑な仕上げや印字のズレがある場合は偽物の可能性が高いです。

時計本体の面取りやリューズ、ブレスレット側面のネジも注意深く観察してみましょう。

ロレックスは面取りが適切にされており、触れたときに角ばっておらず滑らかです。

偽物は面取りが不十分で尖った感触がある場合や反対に丸すぎることがあります。

またリューズのエッジにも注目しましょう。

ロレックスではリューズのギザギザ部分が特定の形状で作られており、非常に滑らかです。

一方、偽物は微妙に尖っていて指先に負担を感じることがあります。

ブレスレット側面のネジもポイントです。

ロレックスではネジが丁寧に磨かれており、ネジ回りに隙間がほとんどありません。

偽物はネジの状態が雑で隙間が見受けられることがあります。

ロゴやプリントのデザイン

王冠のロゴマークや文字盤のプリントを注意深くチェックしてみましょう。

王冠のロゴマークは5本の線が先端に向かって細くなっており、細部まで鮮明に描かれています。

偽物の場合、細部が不明瞭であったり線の太さに違いがあることがあります。

ロレックスは高度な技術で製造されており細部にわたり高品質です。

偽物は粗く塗料の乗りが悪かったり塗料にムラがあることがあります。

文字のふち周りが粗いと品質が低いことを示す兆候かもしれません。

クロマライトの夜光は暗い環境で光る特性を持ち、ブルーに輝きます。

偽物の夜光塗料は質の低いものであり、光りが不十分であったり異なる色を示すことがあります。

しかし偽物も日々進化しています。

また本物であっても製造年によって多少の変化があるため、他の要素と組み合わせて判断しましょう。

秒針の動き方

ロレックスは滑らかで連続的な秒針の動きをします。

これは手巻きや自動巻の機械式腕時計の特徴であり、秒針が秒単位で止まらずに滑らかに進行します。

一方、偽物のロレックスでは秒針が滑らかに連続して動くことが難しい場合があります。

秒針の動きがカクカクしている場合は偽物の可能性があります。

ただしスーパーコピーと呼ばれている一部の高品質な偽物も滑らかな秒針の動きを模倣することができるため、他の要素と組み合わせて判断することが重要です。 

重量や質感

ロレックスは高品質な素材を使用しているため、心地よい重量感があります。

軽すぎる時計は偽物の可能性があります。

またデイトナなどで採用されているセラミック製のベゼルは非常に耐久性があり、優れた耐摩耗性と耐傷性を持つため、偽物は一般にこの質感を再現できません。

デザインを真似することはできても質感を模倣することは難しいでしょう。

本物のデイトナはメーターの間隔が均等であり、文字の厚みが一貫しています。

文字は深く彫られており、文字の表面に影ができ色の濃い部分が際立っています。

偽物の場合、文字が印刷されたように見えることがあります。

これは低品質な製品であり質感が異なります。

正規店で修理可能かどうかの確認

模倣品も年々進化しており真贋ポイントもその時々で変わります。

さらに模倣品によっても特徴が異なり、またロレックスの仕様自体に変更がある場合があるので見分け方も複雑です。

もしロレックスの真贋に疑念が生じた場合、ロレックスのサービスカウンターに修理という名目で時計を持ち込むということも一つの手段です。

ロレックスでは真贋や鑑定を行っていませんが、見積の際に技術者が本体や部品が純正品であるかどうかを確認します。

もし偽物や純正でない部品が多数使われていることが判明した場合、時計は修理されずに返却されることになります。

ロレックスの修理見積もりが発行された場合、一般的にその時点では偽物ではなく本物のロレックスであると言えます。

ロレックスのサービスカウンターで修理見積もりを依頼することは一つの手段として考えられますが、本体や部品が純正品であるかどうかを確認することはあくまで見積もりの範囲内の作業です。

真贋目的での見積依頼は拒否されることもあるので注意が必要です。

▼偽物のロレックスと本物との違いとは?元正規店販売員が教える見分け方

偽物を購入しないためにできること

ロレックスのような高級腕時計を購入する際には偽物を避けるための慎重な対策が必要です。

以下に偽物を購入しないための予防策を紹介します。

正規店で購入する

ロレックスを正規店で購入することは偽物を避ける最も確実な方法です。

正規店で購入すれば本物の品質と信頼性が保証され、5年間の国際保証書が発行されます。

保証期間中に製品に欠陥や不具合が発生した場合、状況に応じて無償で修理や部品交換が行われます。

また日本ロレックスで修理を行う際には全ての部品が純正パーツで交換されるため、製品の品質や価値が保たれます。

このように正規店で購入することで製品の信頼性や修理の安心感が確保され、将来的な価値の維持にもつながります。

信頼できる中古店や並行店で購入する

正規店以外で購入する場合は信頼できる中古店や並行店を選びましょう。

鑑定士が時計の真贋を確認しているため、偽物のリスクが低くなります。

また購入時に保証がついている場合が多く、一定期間内の修理やメンテナンスが保証されることもあります。

信頼できる店舗では製品の履歴や状態について詳細な情報を提供してくれるため、安心して購入することができるでしょう。

フリマサイトや知人からの購入には気をつける

フリマサイトや個人取引では真贋を確認する手段が限られているため、偽物を購入するリスクが高いです。

特にインターネット上での取引では特に注意が必要です。

知人からの購入であっても真贋を保証する手段がないため、信頼性が低くなります。

また家族や親族から受け継いで、知らず知らずのうちに偽物のロレックスを着用していたという例も非常に多いです。

まとめ:ロレックスの裏蓋に刻印がないのは偽物?

今回はロレックスの裏蓋刻印の概要と偽物の見分け方を解説しました。

ロレックスの現行モデルでは裏蓋に刻印がないことが一般的です。

そのため裏蓋に刻印がないからといって偽物と判断することはできません。

モデルや製造時期によっても刻印の有無は異なりますので、まずはそのモデルの特徴を確認することが重要です。

本物のロレックスの特徴を正確に理解し、それぞれのポイントを注意深く確認することが偽物を見破るために役立ちます。

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