グランドセイコー · セイコー · 腕時計ブランド · 2024.08.19

グランドセイコーの入手困難モデルランキングTOP12 ！

世界でも知名度の高い、日本の腕時計ブランド「セイコー」。その中でも、「グランドセイコー」は独立したブランドであり、セイコーにとっても紛れもなく特別な存在です。

実は、グランドセイコーに対する知名度が相対的に大きくなるにつれ、近年は、入手困難になるモデルも多く見かけるようになってきています。

それはまた、グランドセイコーというブランドが海外のユーザーからの関心が高くなっているという証。しかし、長年のグランドセイコー愛好家にとっては、入手困難なモデルが増えていくのは嬉しい反面、複雑な気持ちもあるかもしれません。

今回は、そんなグランドセイコーの中でも入手困難なモデルについて、おすすめモデルのランキングをチェックしていくとともに、それらの傾向についてもお話していきましょう。

グランドセイコーの入手困難モデルランキング！

グランドセイコー入手困難ランキング 1位 SBGY026

出典：グランドセイコー公式

まずは、グランドセイコーの入手困難なモデルをランキング形式でご紹介。このモデル「SBGY026」は、グランドセイコーの「エレガンスコレクション」の1つであり、世界限定で100本しか販売されていない、特徴あるモデルです。

コンパクトな外観は、18KPG素材によるケースもあって実に華やか。朗らかカラーの文字盤を見てみると、「花筏（はないかだ）」と呼ばれるセイコーが誇る花びら模様が散りばめられています。

それだけに、濃い目のブラウンレザーとの相性も抜群。煌びやかでありながら、大人のモデルとしての存在感を放っており、一年中春の季節における安らぎを実感できる、ハートフルな逸品でしょう。

新品価格：￥3,630,000

グランドセイコー入手困難ランキング 2位 SBGW295

出典：グランドセイコー公式

次に、世界限定500本販売ながら、そのうち日本では100本しか販売されていない、同じく「エレガンスコレクション」のモデル「SBGW295」をご紹介しましょう。このモデル最大の特徴は、国産漆を使ったカラーリングが文字盤に施されていること。

また、その文字盤のインデックスも、石川県金沢の有名な漆芸家・田村一舟氏による高貴な蒔絵が光り、まさに日本の伝統美をさり気なく、そして大胆に体現したモデルなのです。

さらに、ケースはチタン素材でも、「ブリリアントハードチタン」という極めて硬度の高いタイプを採用。このモデルは、「セイコー腕時計110周年記念限定モデル」ということもあり、グランドセイコーの入手困難なアイテムとして、多くの愛好家に注目されています。

新品価格：￥1,815,000

グランドセイコー入手困難ランキング 3位 SBGA065

出典：グランドセイコー公式

そして、このモデル「SBGA065」は、「グランドセイコー50周年記念」として販売されたエレガントな腕時計。ケース素材が何とプラチナという豪華さで、限定30本という極めてレアなモデルとなります。

2010年に発売され、それだけに中古アイテムであっても、どこでお目にかかれるかが一切わからないモデル。文字盤のデイト表示のすぐ横にあしらわれている「金獅子」は、本物の18Kイエローゴールドが使われていることもあって、非常に大きなハイライトでもあるでしょう。

それに、ゴールドとホワイトのカラーバランスが大変秀逸。素朴にも見える、唯一無二の落ち着いた輝きは、成熟した大人のモデルとしてまさに相応しいものなのです。

新品価格：￥2,000,000

グランドセイコー入手困難ランキング 4位 SBGA067

出典：グランドセイコー公式

新品価格が100万を超えるモデルも少なくない、グランドセイコーのモデル。ここからは、100万円以内で発売された、入手困難なモデルを見ていきましょう。

このモデル「SBGA067」は、文字盤のセンターから放射状に広がるラインの集まりが大きな特色。これにより、光による視覚効果を生み出し、光沢感とともに、明るい表情も見せてくれるのです。

もちろん、限定30本という極めて高い希少性も魅力ですが、ありふれた雰囲気を見せながら、ずば抜けた若々しい個性を見せてくれるところも今風の佇まいと言えます。

新品価格：￥500,000

グランドセイコー入手困難ランキング 5位 SBGA070

出典：グランドセイコー公式

次に、100万円以下で発売されたチタンモデル「SBGA070」はいかがでしょう。限定販売数も15本という凄まじさは、多くのグランドセイコーマニアの心を揺さぶったことでしょう。

もちろん、このモデルは入手困難という話題性だけでなく、お洒落なゴールドのベゼルと透明感あるチタンとのマッチングの素晴らしさも大きな魅力。ビジネスユースでは、非常に目立ってしまうほどの貫禄も備えています。

パット見はクオーツ的なイメージを持ちやすいですが、このモデルも列記としたスプリングドライブモデル。スマートな外観ながらも、力強い、そして正確な時間運営を実現してくれるのです。

新品価格：￥850,000

グランドセイコー入手困難ランキング 6位 SBGA117

出典：グランドセイコー公式

そして、こちらもレアなスプリングドライブモデル「SBGA117」。文字盤とメタルバンドとの一体感がデザイン的な特徴でもあり、少し無言なイメージを作り上げています。

その文字盤と言えば、ジュエリー的で、凹凸のある立体的なパターンを採用。日常使用にも決して飽きの来ない、長く身に着けることができるシックなビジュアル性も評価が高い部分でしょう。

限定販売数も25本という、やはり入手困難なアイテム。ユニセックスな雰囲気も持っており、メンズだけでなくレディースにも手に入れたいファンが多いことが窺えます。

新品価格：￥550,000

グランドセイコー入手困難ランキング 7位 SBGA119

出典：グランドセイコー公式

少しミステリアスな雰囲気のグランドセイコーであれば、この「SBGA119」はまさにピッタリのモノ。揺らめきのあるダークな文字盤中にも、高い視認性の確保にこだわり、ユーザーも落ち着いた心持ちで身に着けることができます。

上でご紹介した、「SBGA117」と同じデザイン性ですが、比較的高めの年齢層のユーザーでも活用が可能。知的な感覚はもちろん、人生的な深みまでも提供してくれる、１つのコンセプトアイテムとしての魅力も兼ね備えているのです。

また、限定販売数も30本と、こちらも大変なレア物。上記の「SBGA117」が周りに積極的に作用する個性なのであれば、こちらは周りの個性を包みこむような奥ゆかしさがあり、そのことも入手困難な理由の１つでしょう。

新品価格：￥550,000

グランドセイコー入手困難ランキング 8位 SBGA121

出典：グランドセイコー公式

そして、ローマ数字のインデックスによる中性的な優雅さを保つのが、このモデル「SBGA121」。2014年に発売された、このモデルは、無垢な印象を見せながら、どこか一癖ある強みを発揮してくれます。

ホワイトの文字盤の上に見られる特徴的な模様も、その強みを象徴するものの１つ。到底凡庸には見えない、その表情は、確かな品質に裏打ちされたプロフェッショナルな感覚も見え隠れしているでしょう。

また、限定数30本という希少性が高い故の神秘性も秀逸。常に自らを周囲に静的に見せておきながら、その本性は実にダイナミックという、現代腕時計の見本のようなモデルでもあるのです。

新品価格：￥830,000

グランドセイコー入手困難ランキング 9位 SBGA151

出典：グランドセイコー公式

次に、レアものとして、中古マーケットでも極めて注目度の高いモデル「SBGA151」をご紹介しましょう。このモデルは、「セイコープレミアムブティック銀座」のオープン 1周年を記念して発売されたもの。

銀座の夜の街が見せる幻想的な姿をモチーフにしたとされる、ネイビーカラーベースに格子模様をあしらった文字盤。銀座の街にお見せを構えることの強い誇りも感じられ、限定30本というのも実にスマートです。

このモデルの凄さは、新品価格よりも、中古価格のほうが高価になる傾向にあるところ。グランドエイコーのマニアであれば、どこかでお目にかかったら、すぐに決めるのがよろしいでしょう。

新品価格：￥550,000

グランドセイコー入手困難ランキング 10位 SBGH265

出典：グランドセイコー公式

こちらも記念モデルの1つ。この「SBGH265」は、グランドセイコー専用ムーブメント「キャリバー9S」の誕生20周年を記念して発売されたモノです。

ケースにはプラチナ950を素材として採用。それだけに、限定20本という極めて少ない販売数は、非常に大きな意味があるものと言えるでしょう。また、グランドセイコーの「G」「S」という英字が、文字盤に無限に渦巻き状に敷き詰められているところも、意匠性の非常に高い部分であるのかもしれません。

さらに気になるのは、文字盤下部にある「V F A」という英数字。これは「Very Fine Adjusted」のイニシャルに当たり、1969年に発売されていた機械式時計（日差±2秒以内という驚異的な高精度を実現）のモデルを表しており、この「SBGH265」はそのモデルへの敬意を表した腕時計であり、現代モデルとしての変化（へんげ）の証でもあります。

新品価格：￥5,500,000

グランドセイコー入手困難ランキング 11位 SBGW307

出典：グランドセイコー公式

そして、いよいよ、ここからは特選会モデル。「ヘリテージコレクション特選会2024」での限定モデルであり、選ばれたユーザーにしか購入できなかった「SBGW307」を見てみましょう。

スマートな姿を見せる機械式である、このモデルは、もちろん文字盤デザインも岩手山パターンを採用。岩手県の名峰・岩手山が織りなす雪景色をモチーフとし、そのクールなイメージもこのモデル独特の風貌を作り上げています。

この全体的なクールな感覚は、落ち着きのあるレザーバンドへと見事に連結。18Kホワイトゴールドを採用したケースの豪華さもあって、入手困難なモデルの中でも手に入れるのがより難しいモノなのです。

新品価格：￥3,300,000

グランドセイコー入手困難ランキング 12位 STGK028

出典：グランドセイコー公式

最後にご紹介するのは、同じく特選会モデル「STGK028」。このモデルは、「エレガンスコレクション特選会2024」における限定モノですが、上記の「SBGW307」と同じく、文字盤には「岩手山パターン」を採用しています。

しかし、このモデル、上記の「SBGW307」とはイメージは全く異なり、どちらかと言えば寂しさはなく、むしろ雪の積もった北の街の夜を情熱的に再現したモノなのです。

ダークな文字盤には対照的とも言える、18Kピンクゴールド素材によるケースの眩しさ。従来的な無骨なメカニカルさはまったく感じられない、現代的な機械式時計の新たな姿を存分に見せてくれるでしょう。

新品価格：￥2,695,000

グランドセイコーの入手困難モデルの共有点は？

限定モデル

さて、ここからは上でご紹介したグランドセイコーの入手困難なモデルについて、その共有点を探っていきましょう。その1つがやはり、限定モデルがメインであるということです。

つまり、入手困難であるのは、生産数が著しく限定されていることが最大の理由。数百本レベルものもありますが、数十本だけという極めて希少性の高いモデルも存在しています。

また、今回紹介したモデルでは含まれていませんが、グランドセイコーが特定の販売体とコラボして販売される限定モデルのパターンも数多く、より希少価値を高める要因にもなっているでしょう。

さらに、国内向けだけでなく、世界販売において数量限定されているモデルもあり、より入手困難にならざるを得ないモノもあります。いわゆる「限定品」という響きは、日本人だけでなく、世界中のグランドセイコー愛好家の心を打つというわけです。

生産終了モデル

長いグランドセイコーの歴史の中で、やはり避けられないのがモデルチェンジ。どんなにファンに愛されるモデルであっても、時代の流れによって、マーケットから消えていくのが腕時計業界においてもごく日常的なことでしょう。

しかし、ファンの立場からすれば、そんな生産終了モデルでも手に入れられなかったことで、より思いが募ってしまうのもまた事実。そして、そのような愛されるモデルは、入手困難な存在へと必然的に変貌していくのです。

終了から何十年経っても人気のモノは中古マーケットでも注目の的。昨日見たと思えば、今日はすでに売り切れてしまったという状況も当たり前に見られます。

そのため、最近はそのような市場をメーカーも考慮し、復刻版モデルを多く送り込みますが、同様に限定版であることから、入手困難なモノになる傾向にあります。

通常には購入できないモデル

そして、入手困難なモデルを見つけるとすれば、もう1つのパターンもおなじみ。それが、特選会にて限定モデルを購入することです。

特選会というのは、グランドセイコーの上客のみが招待される特別な販売会。つまり、販売されるモノは、通常の限定モデルという域を超えることはもちろん、購入できる顧客さえも限定されているという、いわば「相互限定」モデルとも言うべき、ステータス性の非常に高いタイプとなります。

まさに、一見さんには購入できない敷居の高さ。しかし、それと同時に真のグランドセイコー愛好家にとっては、グランドセイコーへの愛着がより揺るぎないものとなる画期的な販売会なのです。

そういう意味では、特選会限定モデル、あえて入手困難にさせるためのモデルと言い換えることもでき、一般ユーザーには喉から手が出るほど欲しいモノが揃っているでしょう。

グランドセイコーの入手困難モデル白樺・花筏の現状は？

グランドセイコーには、セイコーの腕時計職人としての魂が吹き込まれたモデルが多く存在。その中で、すでに一部モデルにてご紹介した、いわゆる「白樺（しらかば）」「花筏（はないかだ）」と呼ばれる特別な模様のあしらわれたモデルは、やはり入手困難なモデルに属するとされます。

白樺モデル（SLGH005・SLGA009）と言えば、グランドセイコーの聖地とも呼べる長野県にある、八千穂高原（北八ヶ岳）の白樺林がモチーフであることが非常に有名。その雪景色の中の白樺の様子が文字盤に敷き詰められており、セイコーのこだわりを強く表現したものなのです。

そして、花筏モデル（SBGA443）は、春の象徴である桜の花びらが、水面に落ちて漂う姿をモチーフにしたもの。それは、春の訪れを示すとともに、桜の花が見せる刹那的な美しさ、その見事なまでの儚さをデザインに散りばめた、大変奥深いものでしょう。

これらの美しい2つのモデルは、ネット上でも中古品としても非常に高い価格帯にて販売されてはいるものの、新品であればグランドセイコーの公式オンラインブティックで購入できるようになっており、そちらでの購入がやはりおすすめとなります。

まとめ：グランドセイコーの入手困難モデルランキング！

ここまで、グランドセイコーの入手困難モデルについてのお話を進めてまいりました。ランキングでご紹介したモデルを含め、そのほとんどが極めて流動的。まさに、手に入れることができること自体が運任せとなります。

また、グランドセイコーは、入手困難なモデルシリーズとして、より注目される存在となるのは必至。購入できる者と、そうでない者の差が大きくついてしまうシリーズになると断言する専門家もいるのです。

さらに、海外のユーザーの注目度が以前にも増して高まっているブランドシリーズであることはもちろん、日本の文化的美意識を如実に体現してくれる腕時計としても目が離せないところでしょう。

モデル選びは慎重に進めながらも、その購入はインスピレーションで即決定。それくらいの行動力がなければ、グランドセイコーの入手困難モデルを自分の手に呼び寄せることはできないのかもしれません。