ロレックス サブマリーナーVSオメガ シーマスターどっちが買いか?元正規店販売員が徹底解説
ダイバーズウォッチの有名ブランドとしてロレックスのサブマリーナーとオメガのシーマスターがあります。
今回はどちらを購入するべきか悩まれている方のために、双方の魅力を比較しながら徹底解説していきます。
ブランド比較:ロレックスVSオメガ
ロレックスの歴史
出典:https://www.rolex.com/ja
懐中時計が主流の時代に腕時計の将来性を見出した創業者「ハンス・ウィルスドルフ」が時計会社を設立し腕時計としては初のクロノメーター認定を受けました。
さらにロレックスの腕時計の実力と信頼を確固たるものにしたのが、後の機械式腕時計の基盤になる3つの大きな発明です。
世界初の防水腕時計「オイスター」
世界初の自動巻機構「パーペチュアル」
ダイアルの小窓に日付を表示する初の自動巻腕時計「デイトジャスト」です。
ロレックスは現代の自動巻き腕時計の原点となりました。
ラグジュアリーブランドである一方、腕時計本来の実用性を重視しています。
1953年に世界初のダイバーズウォッチとしてサブマリーナーが登場しました。
プロのダイバーや海中専門家の為に開発され、誕生当初は水深100mまでの防水性能でした。
1980年代には現在と同じ300m防水となり、初期と比較すると海中での接触を防ぐリューズガードや、逆回転防止ベゼルなどを搭載し本格的なダイバーズウォッチへと進化していきました。
2003年には50周年を記念し、グリーンベゼルモデル16610LVが登場しました。
この頃には針やインデックスが大きくなり視認性も向上しました。
ブレスレットも初期から大幅に改良されており、サブマリーナーは誕生から現在に至るまで機能の向上を続けてきました。
オメガの歴史
出典:オメガ・ウォッチ: スイス高級時計メーカー | OMEGA JP® (omegawatches.jp)
若き時計職人の「ルイ・ブラン」が1848年にスイスで工房を設立したことから歴史が始まりました。
跡を引き継いだ二人の息子たちにより、高級時計ブランドとして発展していきました。
1894年に伝説のムーブメント「19 ライン キャリバー」を発表し、究極を意味する「オメガ」と命名しました。
『巻き上げと時刻合わせをひとつのリューズで行うことができる』
今では当たり前の操作はオメガが開発したキャリバーから始まりました。
ムーブメントの成功があまりにも偉大であった為、社名を「オメガ ウォッチ」と改名し完成品腕時計のマニュファクチュールとして当時最も大きな会社となりました。
オメガは1932年以来オリンピックで30回オフィシャルタイムキーパーを務めています。
スタートからスコアボードまですべての競技において結果を正確に捉えてきました。
オメガのダイバーズウォッチの歴史は、1932年に登場した「マリーン」まで遡ります。
マリーンは革新的な機能を備えたダイビングウォッチとして世界的に高い評価を受けました。
そして1948年にはオメガのシーマスターが誕生。
ダイバーズウォッチとしての性能が評価され、第二次世界大戦中には海軍などで活躍しました。
その後もシーマスターは進化を遂げ、スポーツやファッションウォッチとしても広く愛されるようになりました。
オメガ シーマスター OMEGA シーマスター 210.32.42.20.03.001 メンズ
サブマリーナーVSシーマスター:外装比較
サイズ
ロレックスのサブマリーナーは直径41mmのケースサイズで、一般的な男性の腕にフィットするサイズとされています。
オイスタースチール(ステンレススチール)を使用しており、比較的軽量な設計です。
一方オメガのシーマスターは直径42mmのケースサイズです。
こちらも一般的な男性の腕に適したサイズです。
シーマスターはステンレススチールやチタンなどの素材を使用しており、素材によって重量が異なります。
サブマリーナーとシーマスターのケースサイズはわずかな差ですがサブマリーナーの方がやや小ぶりで軽量な設計であると言えます。
ベゼル
ロレックスのサブマリーナーは逆回転防止ベゼルを標準装備しています。
オメガのシーマスターはいくつかのモデル展開があり、ダイバーズウォッチに関しては逆回転防止ベゼルが装備されています。
ダイバーが水中での経過時間を簡単に管理し、安全に潜水を行うための重要な機能です。
ベゼルには60分の目盛りが刻まれており、潜水を開始した時間を時計の針と比較することで経過時間を把握できます。
これにより残りの酸素供給を計算したり、潜水時間に制限を設けたりすることが可能です。
サブマリーナーのベゼルインサートはセラクロムという、ロレックスが製造した耐蝕性に優れた硬いセラミック製です。
セラクロムは紫外線や海水、塩素水などの影響を受けにくく、美しさを長期間保ちます。
化学的に不活性であり、腐食することがありません。
これによりダイバーが過酷な水中環境でも時計の機能を信頼して使用できるようになっています。
オメガのシーマスターのダイバーズウォッチは、セラミック、グレード5チタン、アルミニウムを使用したベゼルリングを含むさまざまなバリエーションがあります。
セラミック製ベゼルは高密度で耐久性があり、美しいカラーバリエーションが人気です。
セラミックはギリシャ語の「keramos(粘土を焼き固めたもの)」に由来する無機の非金属物質で、高温で焼成されることにより極めて高密度の時計部品を作ることが可能です。
セラミックは摩擦や傷に対して高い耐性を持ち、時計の外観を長期間美しく保つことができます。
化学的に無害であり、アレルギー反応を起こしにくく、環境にも優しい材料です。
また非磁性性も持っているため、時計の精度に影響を与える磁場から守ることができます。
文字盤
ロレックスのサブマリーナーは、シンプルで視認性を重視したダイアルが特徴的です。
クロマライトディスプレイは暗闇の中での視認性を向上させる革新的な技術であり、ダイバーにとって非常に重要な特徴です。
ブルーの光を放つ発光素材が針、アワーマーカー、ベゼルのカプセルに使用されています。
この特殊な発光素材は暗所で光を蓄え、明るい場所から移動した後でも長時間にわたって発光し続けることができます。
時計のダイアルには、シンプルな形状のアワーマーカーが配置されており、幅広の時針と分針が使用されています。
オメガのシーマスターは多様なバリエーションによるデザイン展開で
レーザーエングレービングによる波模様はシーマスターの特徴の一つです。
またオメガ独自のSummer Blueや一部のシーマスターモデルにPVD(Physical Vapor Deposition)加工やグラデーション効果がダイアルやベゼルに施されています。
PVD加工は耐久性を高めるために使用され、鮮やかなカラーリングが個性的なデザインを生み出します。
シーマスターは多様なスタイルや好みに合わせて豊富なデザインから選ぶことができます。
サブマリーナーVSシーマスター:機能比較
防水性能
ロレックスのサブマリーナーは、水深300 m(1,000フィート)までの防水性能を持つ優れたダイバーズウォッチです。
三重密閉構造のトリプロックリューズはケースにしっかりとねじ込まれ、完璧な防水性を実現しています。
ロレックスのシードゥエラー、ディープシー、ディープシーチャレンジは、より極限の環境でのダイビングに対応するために開発されたモデルです。
これらのモデルはそれぞれ1,200m、3,900m、11,000mまでの極めて高い防水性能を持ち、プロのダイバーや深海探査に従事する人々に適しています。
通常のダイビング活動を行う場合には、サブマリーナーで十分な機能を持っています。
オメガのシーマスターにはいくつかのモデル展開があり、
アクアテラ 150 M、ダイバー 300 M、プラネットオーシャ ン、ヘリテージモデルなどがあります。
2019年の「ファイブ・ディープス探査」において「ウルトラディープ」は地球の最深部に到達し、潜水における世界記録を樹立しました。
この偉業を記念して、革新的な時計が特別なコレクションとして発表され一般市場にも登場しました。
驚異的な水深6,000m(20,000フィート)までの防水性能を備え、ダイビングウォッチとしての厳しい基準を満たすために、ISO 6425:2018に準拠しています。
ISO 6425は、ダイバーズウォッチに対する国際的な規格で、耐水性、耐腐食性、視認性、操作性、ショック耐性など、多くの要件が定められています。
精度
ロレックスの時計についているグリーンのタグは、“Superlative Chronometer”(高精度クロノメーター)であることを意味しています。
2015年に導入されたこの特別なタグはCOSC(スイス公認クロノメーター)による公式認定はもちろんですが、さらにロレックスが自社内で行う一連の最終検査を通過したことを証明しています。
COSCが定める条件よりもさらに厳しいものであり、日差-2/+2秒以内の精度を保証します。
ケーシング後のムーブメントのクロノメーター精度および、防水性能、自動巻、パワーリザーブを独自に検査することにより、ロレックスは機械式腕時計の卓越性において新たな基準を打ち立てました。
オメガは公式認定クロノメーターの2倍の精度を誇ります。
ムーブメントはスイスクロノメーター検定協会(COSC)にて、テストを受けます。
その後、時計全体とムーブメントが METAS(スイス連邦計量・認定局)による8種類のマスター クロノメーター テストを受けます。
その通過条件は、キャリバーサイズによって一日0~+5秒、0~+6秒、または0~+7秒です。
ダイアルの視認性
ロレックスのサブマリーナーはシンプルなダイアルデザインが特徴であり、視認性を重視しています。
シンプルでクリーンな文字盤は、時刻を瞬時に読み取りやすくすることを目的としています。
一方オメガのシーマスターは視認性を保ちつつも遊び心のあるデザイン展開が特徴です。
シーマスターの一部のモデルは、波模様のレーザーエングレービングやオメガ独自のSummer Blueカラーなど、個性的で美しいデザインが採用されています。
これらのデザインは時計に独自のエレガンスやアクセントを加える一方、視認性を損なわずに時計を魅力的に演出しています。
サブマリーナーVSシーマスター:価格比較
ロレックス サブマリーナー 124060
オメガ シーマスター210.30.42.20.01.001
現行同スペックモデルで比較すると以下の通りです。
新品価格
ロレックス サブマリーナー 124060 ¥1,084,600(税込)
オメガ シーマスター(DIVER 300 M ステンレススティール & ステンレススティー ル)¥847,000(税込)
シーマスターのほうがコストパフォーマンスは高いです。
サブマリーナーはノンデイトがロレックスダイバーズウォッチの中で最安値で一種類しかありませんが、
シーマスターはラバーストラップモデルなど、さまざまなバリエーションを展開しており、価格帯も幅広いです。
シーマスターはより幅広い予算に合った選択肢を提供しています。
中古購入
ロレックス サブマリーナー 124060
中古価格: ¥1,680,000 (税込)
オメガ シーマスター(DIVER 300 M ステンレススティール & ステンレススティー ル)
中古価格: ¥558,000 (税込)
※2023/7月時点
ロレックスのサブマリーナーがプレミア価格になる一因は、その高い品質と世界的なブランド価値に加えて、入手が難しいという供給と需要のバランスが影響していると考えられます。
リセール価格
ロレックス サブマリーナー 124060
中古品買取価格1,560,000円
オメガ シーマスター(DIVER 300 M ステンレススティール & ステンレススティー ル)
中古品買取価格¥400,000円
※2023/7月時点
中古品買取価格においてロレックスのサブマリーナーは高いリセールバリューを持っていることが分かります。
中古市場においてもロレックスの人気が高く、定番のモデルであるサブマリーナーも高値で取引されることがあります。
ロレックスはブランド価値や希少性により、中古市場でも高い評価がされていると言えるでしょう。
一方オメガのシーマスターも優れた時計であり、中古市場においても一定の需要がありますが、価格帯がロレックスに比べて低い傾向が見られます。
シーマスターは高品質なダイバーズウォッチであり、その価格帯においては優れたコストパフォーマンスを持っていると言えるでしょう。
時計の中古市場においては、状態や買取推移によって価格が日々変動します。
参考:時計の高価買取なら腕時計専門店GINZA RASIN-送料手数料無料でスピード査定 (kaitori-ginza.com)
ロレックス サブマリーナーのおすすめモデル3選
サブマリーナー 124060
出典:ジャックロード 【腕時計専門店】 (rakuten.co.jp)
価格:¥2,079,000(税込) 2024年4月現在
日付表示機能を省いたシンプルなデザインが特徴です。
このモデルはデイト表示がないため、ダイアルがすっきりとており無駄のない印象を与えます。
大きなインデックスと針が配置されており、視認性が非常に良いです。
クロマライト ディスプレイ(ブルーの長時間継続のルミネッセンス)の採用により、暗い場所でも時刻を確認しやすくなっています。
ダイバーズウォッチでありながら、よりシンプルで洗練されたデザインを求める方にはノンデイトがおすすめです。
日常使いからアクティブなアウトドアシーンまで幅広く活躍することができ、使い勝手の良さとスタイリッシュな外観が魅力です。
▼商品ページはこちらサブマリーナーデイト 126610LV
出典:ジャックロード 【腕時計専門店】 (rakuten.co.jp)
価格:¥2,667,000(税込) 2024年4月現在
サブマリーナー グリーンモデルは腕元を鮮やかに彩るグリーンセラミック製セラクロムベゼルインサートとブラックダイアルを備えたモデルです。
この色合いのコントラストが洗練されたスポーティさとエレガンスを兼ね備え、人気を博しています。
購入する為に複数の店舗を回るロレックスマラソンをするファンも多いモデルです。
2020年のモデルチェンジで文字盤の色がブラックに変わりました。
SNSなどでは通称‘‘ハルク‘‘と呼ばれ親しまれています。
ロレックスの名作のひとつとして、特別な存在となっています。
▼商品ページはこちらサブマリーナーデイト 126613LB
価格:¥3,190,000(税込) 2024年4月現在
ブルーセラミック製セラクロムベゼルインサートとロイヤルブルーダイアルを備えたモデルです。
このモデルは18金のイエローゴールドとステンレススチールの組み合わせが特徴で、豪華なデザインが魅力的です。
特にサマーシーズンに人気のあるモデルで夏の強い日差しにも負けない鮮やかなブルーカラーが目を引きます。
スポーティーさと華やかさを見事に融合させており、腕元をより特別なものにしてくれます。
ブルーセラミック製セラクロムベゼルインサートは耐傷性に優れており、長期間美しさを保ちます。
洗練されたデザインと高い実用性を備え、特に夏のシーズンにおすすめの一本です。
▼商品ページはこちらオメガ シーマスターのおすすめモデル3選
オメガ シーマスター OMEGA シーマスター 210.32.42.20.03.001 メンズ
新品価格:¥713,250(税込)
「シーマスター ダイバー 300M」がオメガの誇る最先端技術とデザインによってアップデートされました。
ブルーセラミック製ベゼルにはホワイトエナメルのダイビングスケールが付属しており、スタイリッシュで機能的なデザインを実現しています。
ダイアルはポリッシュ仕上げのブルーセラミック製でレーザーエングレービングによる波模様が印象的です。
波模様で縁取られたサファイア・クリスタルのケースバックから、ムーブメントを鑑賞することができます。
ブルーラバー製のストラップはサマーシーズンにぴったりで、快適な着用感を提供します。
高級感がありながらもカジュアルなデザインが魅力的です。
オメガ シーマスター OMEGA シーマスター アクアテラ 220.10.41.21.03.001 メンズ
新品価格:¥637,900(税込)
オメガの長い歴史を代表する「シーマスター アクアテラ」 コレクション。
ブルーのダイアルは豪華ヨットのウッドデッキを彷彿とさせる「チークコンセプト」と呼ばれる横ストライプのモチーフです。
夜間でも視認性が高くなるよう、ロジウムプレート加工が施された針とインデックスにはホワイトのスーパールミノヴァが塗布されています。
ブレスレットはポリッシュおよびサテン仕上げで装着感も抜群です。
シンプルなデザインと機能性から、ビジネスシーンでも活躍すること間違いありません。
海を愛する人々だけでなく、多くのシーンで活躍できる一本としておすすめです。
オメガ シーマスター OMEGA シーマスター プラネットオーシャン 215.92.46.22.01.002 メンズ
新品価格:¥1,257,900(税込)
「シーマスター プラネットオーシャン “ディープブラック”」は海洋の未知の側面を感じさせるシリーズです。
GMT機能とダイビングウォッチの両方の機能を兼ね備えています。
ブルーセラミック製ベゼルとブラックのラバーストラップが特徴的で、革新的で個性あふれるデザインになっています。
世界初の技術によって逆回転防止ベゼルの最初の15分間の部分がラバーとセラミックの組み合わせになっています。
このユニークなデザインはダイビングウォッチとしての機能性と、オメガ独自のスタイリッシュなデザインを見事に融合させています。
さらに、このモデルにはオメガの新技術であるセラミック ナイアードロックが採用されており、波模様をあしらったねじ込み式ケースバックやブラックのラバーストラップも特徴です。
海を愛するアクティブなライフスタイルにぴったりの時計と言えます。
まとめ:ロレックス サブマリーナーVSオメガ シーマスター
ロレックスのサブマリーナーは高級感とブランドの希少性が魅力であり、中古市場でも高いリセールバリューを持ちます。
シンプルで洗練された伝統的なデザインと高い品質が特長です。
一方オメガのシーマスターは手頃な価格帯のモデルも多く、コストパフォーマンスが非常に高いです。
個性的なデザインと優れたダイビング機能が特徴であり、デザインと技術面でのイノベーションに力を入れています。
どちらも高品質な時計を提供していますが、個人の好みや予算、目的に応じて慎重に判断することが重要です。
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